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NECマイクロと早稲田大学、
自動車向け画像処理ソフト技術を共同開発

[2008年06月号]

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 NECエレクトロニクスの子会社であるNECマイクロシステムは2008年4月より、早稲田大学大学院と共同で次世代自動車向け画像処理ソフトウエアの要素技術の開発を始めた。現在使っている画像処理アルゴリズムの改良などを行うことで、処理能力を数倍高める。従来の同社画像処理ソフトウエアでは、車載カメラから取り込んだデータで、リアルタイムに認識できる歩行者の数は1人だけだったが、共同開発する技術を使えば複数人の認識が可能になるという。

NECマイクロシステムの社長を務める中柴洋氏
NECマイクロシステムの社長を務める中柴洋氏

 共同開発するのは、早稲田大学大学院情報生産システム研究科の後藤研究室(後藤敏教授)で、開発テーマは、NECエレクトロニクスが2006年8月に発表した車載向け画像認識用並列処理プロセッサ「IMAPCAR」向けのソフトウエア要素技術である。従来に比べてデータの圧縮、保存、伸長をより高速化する技術と、効率良く画像認識が行えるソフトウエア技術の開発を目指す。共同開発の期間は2010年3月までの2年間。実用化されるのは4~5年後と見られている。

 IMAPCARは、2台の車載カメラがとらえた画像の中から、歩行者などを認識して事故を防止する「プリクラッシュセーフティ機能」を実現するためのLSIとして、2006年秋から発売されているトヨタ自動車のレクサス「LS460」に搭載されている。NECマイクロシステムの社長を務める中柴洋氏(写真)は、今回の共同開発のターゲットとして「歩行者の認識処理方式として現在も採用しているテンプレートマッチング方式の画像認識の効率をこれまで以上に高めることと、それ以外の画像認識アルゴリズムの改良を図ることなどを考えている」と語った。

 画像認識技術の自動車応用分野としては、走行中の自動車が道路の白線や先行車、歩行者などをリアルタイムで認識し、衝突などを回避する予防安全システムがある(図1)。その認識対象を道路標識や2輪車などにも広げることで、より高度な予防安全システムの構築が可能となる。

図1 画像認識技術の自動車応用分野
図1 画像認識技術の自動車応用分野


 NECマイクロシステムは、今回の早稲田大学大学院以外にも、九州工業大学との「超高速動作LSIの高信頼設計技術」、九州大学との「微小アンテナ設計技術」などの共同研究に取り組んでいる。

(馬本 隆綱)



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