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ザイリンクス、PowerPC 440内蔵の
FPGAをサンプル出荷

[2008年05月号]

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 ザイリンクスは2008年4月、FPGA「Virtex-5」ファミリとして新たにPowerPC 440プロセッサを内蔵し、高速シリアルI/Oに対応した新プラットフォーム「Virtex-5 FXT」を発表した。同社は同プラットフォームをベースとした製品として5品種を発表。そのうち「FX30T」と「FX70T」はすでにサンプル出荷中で、残りの「FX100T」、「FX130T」、「FX200T」は6カ月以内に順次、出荷を始める予定である。有線/無線通信機器、オーディオ/ビデオ放送機器、産業用機器などの用途に向ける。価格は品種によって異なるがFX30Tの場合、1000個購入時の単価は159米ドル。

 ザイリンクスは65nmプロセス技術で製造されるVirtex-5ファミリに、使用目的に応じて3つのプラットフォームを用意していた。「Virtex-5 LX」はASICからの代替を狙ったもので、「同LXT」はLXをベースにシリアルI/Oへの対応を図ったもの。「同SXT」はLX/LXTに比べてDSP性能を高めたプラットフォームである。

 4番目のプラットフォームとなるVirtex-5 FXTは、最大2個のPowerPC 440プロセッサコアを内蔵する。このプロセッサコアは動作周波数が550MHz時に最大1100DMIPS(Dhrystoneベンチマークを用いた指標で、1秒間に11億個の命令を処理できる)の演算性能を持つ。また、プロセッサコアに加えて、128ビットのクロスバースイッチや、専用のマスター/スレーブ用プロセッサ向けローカルバスインターフェース、4つのDMA(direct memory access)ポートなどを集積したプロセッサブロックとして提供することによって、並列処理によるパフォーマンスの向上や、プロセッサコアとロジック間などにおけるデータ転送を高速に行うことが可能となる。

 シリアルI/Oとしては、最大6.5ギガビット/秒のデータ転送に対応するトランシーバ「Rocket I/O GTX」を備えている。チャンネル当たりの消費電力は、6.5ギガビット/秒でデータ転送を行う場合でも200mW以下と少ない。また、シグナルインテグリティ(信号品質)を改善するためのリニアイコライゼーションやトランスミットプリエンファシス、4タップDFE(decision feedback equalization)レシーバイコライゼーションなどの機能を用意した。

 内蔵するDSP「XtremeDSP」の演算性能も高めた。最大で384個のDSPスライスを実装することで190GMAC/s(1秒当たり1900億回の積和演算)の演算性能が得られる。また、内部メモリーを16.5Mビット実装したことで、92テラビット/秒のメモリー帯域幅を実現できる。

 新製品を使うことで、従来に比べて部品コストや、部品点数を削減できるのも特徴の1つだ。例えば、次世代のワイヤレス通信用の基地局向け装置の場合、従来はASIC、DSP、個別のプロセッサおよびSERDES(serializer/deserializer)用チップなど複数のチップを組み合わせてチャンネルカードを構成していたが、FXTはこれらの機能を1チップに集積することができる。

(馬本 隆綱)

連絡先:マーケティング部、 03-6744-7777

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