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IDT社がDisplayPort対応レシーバを発表、
DVI/LVDSに対する優位性を訴求
[2008年05月号]
図1「VPP1600EMG」の外観
VPP1600EMGには、IDT社がパソコンなどに用いるクロックジェネレータで培った、放射電磁波のピーク値を抑えるスペクトラム拡散技術と、エンタープライズサーバー分野の製品で培った高速シリアルインターフェース技術が生かされている。スペクトラム拡散技術は、mini-LVDSとRSDSインターフェースに適用され、両インターフェースからのEMI(electro magnetic interference)を抑えることが可能だ。高速シリアルインターフェース技術は、DisplayPortレシーバ部の波形整形を行うイコライザとSERDES(serializer/deserializer)回路に生かされており、前者は長距離伝送を可能にし、後者は低消費電力化に貢献している。そのほか、各社液晶パネルの異なる仕様に合わせてカスタマイズ可能なタイミングコントローラを搭載している。
主な仕様は、DisplayPortのレーン数が2本、レーン当たりの最大伝送レートが2.7ギガビット/秒。対応する映像フォーマットは1920×1080ピクセル(フレームレートは60Hz)や1920×1200ピクセル(同)など。
DisplayPortとDVI
DisplayPortは、パソコンにおけるビデオ周辺機器の業界団体であるVESA(video electronics standards association)が定めたパソコンとディスプレイの接続用デジタルインターフェースの規格である。1.62ギガビット/秒と2.7ギガビット/秒の2つの伝送レートに対応した1~4レーンの差動信号ペアと、1メガビット/秒の伝送レートで半二重通信の外部チャンネル、接続検出の信号で構成され、映像/オーディオ信号は差動信号ペアによって伝送される。
DisplayPortと同様の規格に、DVI(digital visual interface)がある。DisplayPortとDVIとの大きな違いの1つは、DVIでは差動信号ペア以外にクロック信号を要していたが、DisplayPortでは差動信号ペアのデータストリームにクロック信号が埋め込まれていることである。そのため、DisplayPortはDVIと比較して信号線の数が少ないという利点がある。もう1つの大きな違いは、差動信号ペアの周波数である。DVIでは取り扱う映像のピクセルレートに対してその10倍の伝送レートを用い、パソコンが出力する信号の解像度によって差動信号ペアの周波数が変化する。一方のDisplayPortでは、出力解像度と伝送信号の周波数の間に依存関係はなく、先述したいずれかの伝送レートでのみ動作する。そのためDVIと比較して、信号の評価やEMI対策が容易だ。さらに、DisplayPortはオープンな規格なので、DVIと違ってライセンス料が不要である(HDCPを使用する場合には、ライセンス料を要する)。
DisplayPortはDVIに対してだけでなく、LVDSに対しても優位性がある。現在、ノート型パソコンにおけるマザーボードと液晶パネルとの間の伝送には、主としてLVDSのインターフェースが用いられている。しかし、液晶パネルの高解像度化に伴ってLVDSの信号線の数が多くなり、液晶パネルと本体間のヒンジ部を経由して配線することが難しくなっている。こうした理由から、IDT社はLVDSの代わりにDisplayPortを採用することを勧めている。それによって信号線の数が1/2以下になり、配線の引き回しが容易に行えるという。
今回、発表されたVPP1600EMGは、ノート型パソコンを主な用途とする。ノート型パソコンの場合、機器内でオーディオ信号を容易に別ルートで配線できるので、VPP1600EMGはオーディオ出力機能を備えていない。今後、同社はDisplayPortに対応した製品を拡充していく考えで、オーディオ出力や4レーンへの対応、より高速な次世代DisplayPortなどへの対応を図った製品を発表する予定だ。
(小野 明久)
連絡先:日本IDT 03-3221-9823
DisplayPortと同様の規格に、DVI(digital visual interface)がある。DisplayPortとDVIとの大きな違いの1つは、DVIでは差動信号ペア以外にクロック信号を要していたが、DisplayPortでは差動信号ペアのデータストリームにクロック信号が埋め込まれていることである。そのため、DisplayPortはDVIと比較して信号線の数が少ないという利点がある。もう1つの大きな違いは、差動信号ペアの周波数である。DVIでは取り扱う映像のピクセルレートに対してその10倍の伝送レートを用い、パソコンが出力する信号の解像度によって差動信号ペアの周波数が変化する。一方のDisplayPortでは、出力解像度と伝送信号の周波数の間に依存関係はなく、先述したいずれかの伝送レートでのみ動作する。そのためDVIと比較して、信号の評価やEMI対策が容易だ。さらに、DisplayPortはオープンな規格なので、DVIと違ってライセンス料が不要である(HDCPを使用する場合には、ライセンス料を要する)。
DisplayPortはDVIに対してだけでなく、LVDSに対しても優位性がある。現在、ノート型パソコンにおけるマザーボードと液晶パネルとの間の伝送には、主としてLVDSのインターフェースが用いられている。しかし、液晶パネルの高解像度化に伴ってLVDSの信号線の数が多くなり、液晶パネルと本体間のヒンジ部を経由して配線することが難しくなっている。こうした理由から、IDT社はLVDSの代わりにDisplayPortを採用することを勧めている。それによって信号線の数が1/2以下になり、配線の引き回しが容易に行えるという。
今回、発表されたVPP1600EMGは、ノート型パソコンを主な用途とする。ノート型パソコンの場合、機器内でオーディオ信号を容易に別ルートで配線できるので、VPP1600EMGはオーディオ出力機能を備えていない。今後、同社はDisplayPortに対応した製品を拡充していく考えで、オーディオ出力や4レーンへの対応、より高速な次世代DisplayPortなどへの対応を図った製品を発表する予定だ。
(小野 明久)
連絡先:日本IDT 03-3221-9823
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