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静電容量型UIを容易に実現できる
コーディング不要のタッチセンサーIC

[2008年05月号]

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 米Cypress Semiconductor社は2008年3月、静電容量型タッチセンサーICファミリ「CapSense Express」の販売を開始した。同社従来品の「CapSense」や「CapSense Plus」よりもI/Oの数や内蔵するフラッシュメモリーの容量を抑えたものであり、最大I/O数が10ポートでフラッシュメモリーの容量が2Kビットである。特にボタン/スライダの機能を備えた静電容量型のユーザーインターフェース(user interface:UI)の実現に同ファミリを用いる場合に、設計が容易であることを特徴とする。具体的には、同社従来品ではICの動作の設定にC言語やアセンブリ言語によるプログラムコードを要していたが、同ファミリではグラフィカル設計ツール「PSoC Express」(図1)のGUI(graphical user interface)によってボタン、スライダなどの機能や静電容量センサーの感度を選択するだけでICの動作を設定することができる。これにより、静電容量センサーを用いたUIを備える機器の設計に要する時間を大幅に短縮できるという。携帯電話機やデジタル家電、車載機器、白物家電など幅広い分野のアプリケーションに向ける。同ファミリには「CY8C20142」と「CY8C20140」、「CY8C20160」、「CY8C20180」、「CY8C20110」、「CY8C201A0」の6製品があり、外部I/Oの数やパッケージに違いがある。

図1 グラフィカル設計ツール「PSoC Express」
図1 グラフィカル設計ツール「PSoC Express」
CapSense Expressの設定は、グラフィカル設計ツールPSoC Expressを用いてGUIで行うことができる。


 CapSense ExpressのI/Oは、静電容量型タッチセンサーの制御に用いるほかに、LEDを駆動するための出力や機械式スイッチからの入力としても用いることができる。また、それらI/Oに対して簡単な論理回路を設定でき、静電容量センサーが一定の閾(しきい)値以上の値を検出した場合にLEDを点灯させることなどが可能である。I/Oを出力として用いる場合、内部プルアップ抵抗付き出力、オープンドレイン出力といった形式を選択できる。

 主な仕様は、電源電圧が2.4V~5.25V、動作時の消費電流が1mA、スリープモード時の消費電流が2.6μAである。

 評価キットとして、「CY3218-CAPEXP1」と「CY3218-CAPEXP2」、「CY3218-CAPEXP3」の3種類が提供されている。CY3218-CAPEXP1は、静電容量センサーを用いた3個のボタンと3個のバックライト用LED、3個の状態表示用LED、1個の機械式ボタンを備えている。CY3218-CAPEXP2は、静電容量センサーを用いた5個のスライダと4個の状態表示用LED、1個の機械式ボタンを備えている。CY3218-CAPEXP3は、静電容量センサーを用いた2個のボタンと2個の状態表示用LEDを備えている。いずれの評価キットも価格は45米ドル。

 Cypress Semiconductor社でCapSenseソリューションのマーケティングマネジャを務めるSteve Berry氏は、「タッチセンサーICの設定がGUIを用いて簡単に行えるので、静電容量センサーを用いたユーザーインターフェースを数分間で設計できる。また、センサーで読み取った値をPSoC Expressによってリアルタイムに監視可能なので、設定の調整も容易である」と同製品の利点をアピールした。

(小野 明久)

連絡先:日本サイプレス マーケティングコミュニケーション、 03-5371-1921



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