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「独自技術」は善か、悪か?
[2008年05月号]言うまでもなく、ハードウエアの世界では、独自技術というのは誇るべきものです。例えば、回路に独自の工夫を施すことで何らかのメリットが得られるなら、それは賞賛されるべきことでしょう。その工夫が知的財産としてさらに付加価値を生み出すなら、その意義はさらに大きなものになります。
それに対し、ソフトウエア(特にIT関連)の世界では、「独自技術」という言葉に対して、明らかな拒否反応があります。例えば、新製品のニュース記事などに、「同社の独自技術を適用することで、こうしたメリットが得られた」などと書くと、その会社から「『独自技術』という言葉で説明するのはやめてくれ。われわれは、常に『オープン』であることを重要視しているのだ」という意味のクレームが寄せられるといった具合です。
このようなことになる理由は、ソフトウエアの世界では、「技術」という言葉が「仕様」、「規格」といった言葉に近いニュアンスで使われるからです(もちろん、仕様や規格が定められる背景には、技術的/論理的な裏付けがあります)。特にIT系のソフトウエア企業には、オープンな仕様やインフラをベースとしたアプリケーションを開発することによって勝負することが求められます。そのため、「独自技術(プロプライエタリな技術)」という言葉は、非常にネガティブなものとしてとらえられるのです。
少し古い話題になりますが、2007年11月に、米Google社が携帯電話機向けのオープンなプラットフォーム「Android」を発表しました。ハードウエアとより密な関係にある組み込みの世界に、従来の仕様/規格とはまた少し異なるオープンな文化が進出してきたことで、今後のエレクトロニクス業界にどのような変化が現われるのか、注目したいところです。
(飴本 健 amemoto@reedbusiness.jp)
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EDN Japan 2008年5月号 no.87 ISSN 1346-2148
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| アソシエイトエディター | 朴 尚洙 |
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