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金子 博昭 氏
NECエレクトロニクス
マイクロコンピュータ事業本部 自動車システム事業部長
車載マイコンの
豊富な品ぞろえで、
顧客のニーズに対応
[2008年03月号]
多くの半導体メーカーが、自動車市場を重点分野の1つと定め、製品開発やグローバルなサポート体制の拡充などに力を入れている。車載半導体市場では、圧倒的なシェアを持つ企業はまだ存在せず、「勝ち組」の仲間入りを目指す半導体メーカーは多い。NECエレクトロニクスのマイクロコンピュータ事業本部自動車システム事業部長を務める金子博昭氏は「当社の車載マイコン事業の売上高は2007年度で1000億円に達する見込みだ。この数字の達成は今後の事業を拡大していく上での大きな節目となる」と語る。
車載マイコン事業に対する意気込みを教えてほしい
2010年度には1400億円の売上高を計画しており、この時点で世界の車載マイコン市場においてシェア20%を獲得して、この分野で世界ナンバーワンのメーカーを目指したい。
地域別の事業で特徴はあるのか
こうした状況の中で、当社は32ビットマイコン「V850」を中心に、1つのアーキテクチャでほとんどのニーズに応えられる製品の品ぞろえを図ってきた。車載用に特化した150nmプロセスを使ったフラッシュマイコンの品種数は140に達している。このような当社の製品戦略が、顧客のニーズに合致した。
品種数が増加すると、生産効率が低下するのではないか
このような方法で製造した品種の振り分けは、パッケージングの工程で行っている。拡散工程は1つの計画に基づいて進め、パッケージングは顧客への出荷時期に合わせて行う。このようにすれば、品種数を増やしても完成品の在庫が増えることがない。
車載マイコンの次の展開は
第4世代品は、第3世代品との上位互換性を保ちつつ、CPUコアはV850の改良版とし、3種類のサブシステムを準備していきたい。例えば、エンジン制御向けマイコンには高い性能が要求されるので、そのニーズにも応えていきたい。また、第4世代品ではFlexRayコントローラを内蔵する。
中国に対する取り組みは
中国には日欧米の主要顧客がすでに進出している。まずは日欧米メーカーに対する中国でのサポート体制を充実させ、将来的には中国企業への対応も行いたい。中国の車載半導体市場は、今後2012年までに年間20%の成長が見込まれている。それだけに、2010年以降は中国での売り上げを増やしていく。
(聞き手=馬本 隆綱)
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