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梶 正彦 氏
タタコンサルタンシーサービシズジャパン 社長
社内開発か外部に開発委託か、
経営者の見極めが大切
[2008年01月号]
インドの大手IT(情報技術)企業であるTata Consultancy Services(TCS)社は、日本企業からのオフショア(海外委託)需要を取り込むため、日本企業向けの組み込みソフトウエア開発事業を拡充する。同社日本法人のTCSジャパン社長を務める梶正彦氏は「インドは優秀な理工学系の人材を集めやすい。将来的に当社の日本企業向け組み込みソフトウエア開発技術者を1万人規模まで拡充したい」と語る。
日本での事業に向けた取り組みは
日本で注力する分野はどこか
そのために、どれくらいの人員を増強していくのか
3年以内には日本企業向けの組み込みソフトウエア開発技術者を3000~4000人に増員する。将来的には1万人規模としたい。これだけの人材を確保できるのは、当社が理工系の大学と連携して人材育成に力を入れているインドのIT企業だからである。
TCSは日本でどのようなサービスを行うのか
顧客担当のキーマンは日本語でコミュニケーションをとることができる。その上、日本人の感性なども十分に理解し、インドにいる技術者にその情報を正確に伝える能力を備えている。また、顧客の開発業務を分析して、自社で続ける部分か外部に委託できる部分かを顧客と一緒に検討して判断していく。
重要なポイントの1つは顧客から提示された開発期限を厳守することである。このため、開発プロジェクトに必要な人材を素早く集めて開発する。それにより、きちんとした品質の製品を納品していくことができる。
日本企業がオフショアを成功させるためのポイントは何か
一般的に開発業務は、標準化された部分の開発と、競争力につながる差異化を図るための開発に切り分けられる。標準化された部分というのは、標準的なツールや言語を用いた設計、開発の作業である。ソフトウエアの開発はこの部分に当たる。この業務は外部のパートナに任せることができる。一方、意匠設計などは企業が差異化を図るための技術であり、自社内で行うことになろう。システム開発はこの部分に相当する。
標準化された部分の開発でパートナとの信頼関係が構築されれば、将来的には意匠設計と構造解析などを同時並行で作業するコンカレントエンジニアリングをグローバルに発展させていくことができる。さらに、携帯電話機や家電製品など、組み込み技術者が不足していることで新製品の開発が遅れたり、中止となったりしている企業にとっては、機種によってシステム開発までオフショアすれば開発期間の短縮やコスト削減に有効である。
(聞き手=馬本 隆綱)
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