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自動車業界も電子技術者不足に危機感

[2008年01月号]

By 馬本 隆綱 EDN Japan編集長
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 学生の間で工学部の志望者が減少しており、中でも「電気/電子分野の人気が低い」という話は、以前にもこのコーナーで紹介しました。この問題はエレクトロニクス業界以外でも大きな関心事となっています。

 最近、自動車技術会の会長である大久保宣夫氏にお会いしました。同氏は「電子/情報技術者が増えてくれないと自動車メーカーも困ってしまう」と危惧されていました。確かに、最近の自動車は以前よりも格段に電子化率が進み、半導体技術やセンサー技術、ネットワーク技術、ソフトウエア技術が欠かせないからです。

 国産の高級車に搭載されるECU(electronic control unit)の数は今や50個にも達し、使われている半導体チップの量はパソコンの5台分に相当するそうです。今後は車外のネットワーク網との接続を利用した新たなサービスなども計画されており、半導体チップの搭載数や組み込みソフトウエアの規模はますます増大していくことになるでしょう。

 主要な自動車メーカーは組み込みシステム技術者の育成に熱心で、そのための投資も積極的だと聞いています。エレクトロニクス業界も、学生が電気/電子分野にもっと夢と希望を持てるような取り組みをこれまで以上に真剣に考えていかなければならない時かもしれません。

 危機感ばかりが募る状況の中で、ホッとするような話もありました。東京大学教授の桜井貴康氏によると、「日本の大学では、人材のグローバル化が始まっている」そうです。その一例として、1998年に約5万人だった外国人留学生の数が、2005年には12万人に増加している点を挙げられました。東京大学工学部の電気工学科、電子工学科においては、博士課程の学生のうち外国人留学生の比率が約40%を占めるそうです。さらに、桜井研究室に限ると、研究員も含めて外国人の比率は50%を超えているそうです。

 こうした外国人の中には大学を卒業した後も、日本のエレクトロニクス企業への就職を希望している人が多いそうです。ただ、こうした人材を日本で受け入れるためには、「外国人技術者が長く日本で活躍できるような社会インフラの整備も必要となる」(桜井氏)と付け加えておられました。

(馬本 隆綱 t.mamoto@reedbusiness.jp

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