第2部:国/地域によって異なる「リファレンス設計」の意義

独自設計を重視する

Global Report4 Web限定記事3

[2007年12月号]

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 日本の技術者は、リファレンス設計を使用しない傾向が強い。EDN Japanでは、プリンタの回路設計を担当する技術者にリファレンス設計について質問してみた。その技術者の答えは、「私たちの方針としてはリファレンス設計を使用しない。性能、機能、生産コストの点で競合製品より優位に立つには、独創的なアイデアで回路設計を開発する必要がある」というものだった。

 別の事例として、デジタルスチルカメラの技術者は、「ビジネスとして成功するには、設計を十分に最適化する必要がある。例えば、使用するプリント基板のレイヤー数を最小限に抑える基板設計により、部品コストを下げながら製品の性能を最大化しなければならない。このようなプロジェクトでリファレンス設計を使用するわけにはいかない」と語っている。

 さらに、電源メーカーのモジュール設計担当者は、「適切な電子部品を一つずつ慎重に選択し、それらの部品を使用して最終製品を開発して、総合的特性を実現するのは非常にやりがいがある」と述べている。

 日本では大手電子機器メーカーの技術者を中心に、リファレンス設計を使うことには否定的な意見が多かった。日本の技術者は自らの設計をリファレンス設計と比較はするが、今のところ、カスタム志向の設計を好む傾向にある。つまり、日本市場は世界市場と比べて、リファレンス設計の実用化に抵抗感を示しているといえる。しかし、電子機器メーカーを概観してみると、徐々にではあるがリファレンス設計を使用する方向へと向かいつつあるようだ。



馬本隆綱
EDN Japan

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