Pulse

ルネサスが次世代32ビットCPUの詳細を発表、
マイコンファミリ名は「RX」に決定

[2007年12月号]

この記事を :  印刷する プリントする ブックマーク  はてなブックマークに登録 この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 メールで送る メールで送る
図1 RXファミリのロゴ
図1 RXファミリのロゴ
 

図2 ルネサスのマイクロコントローラ製品群におけるRXファミリのポジション
図2 ルネサスのマイクロコントローラ製品群におけるRXファミリのポジション

 ルネサス テクノロジは、同社の次世代32ビットCISC(complex instruction set computer)CPUコアのアーキテクチャと性能を明らかにするとともに、同CPUコアを採用する新たな制御用マイクロコントローラ「RXファミリ」を発表した(図1)。同社はRXを、同社従来品の16ビット/32ビット制御用マイクロコントローラである「M16C」や「H8S」、「R32C」、「H8SX」などの各ファミリを置き換えるものとして位置付けている(図2)。新しいCPUコアの目標性能は、R32CのCPUコアと比較して、動作周波数が5倍の最大200MHz、処理性能が2倍の1.25MIPS/MHz(1MHzの周波数で動作する場合、1秒間に1250万個の命令を処理できる)。消費電力は、H8SXのCPUコアの1/3に当たる0.03mA/MHzである。また、コードサイズをH8Sの16ビットCPUコアと比較して70%に縮小するという。そのほかに、同社従来品に向けて設計されたソフトウエア資産を活用するための移行ツールを製品のサンプル出荷と同時にリリースする予定だ。サンプル出荷時期は、2009年第2四半期を目標にしており、まず100MHzの周波数で動作する製品をOA機器やデジタル民生機器、産業機器などに向けて製品化するという。

 RXファミリのCPUコアは、命令メモリーとデータメモリーを分割するハーバードアーキテクチャを採用している。それにより、命令アクセスとデーターアクセスを同時に実行することが可能となっている。また、使用頻度の高い命令である転送や演算などの実行サイクル数を少なく抑えることや、汎用レジスタを用いて浮動小数点数演算を行うFPUを備えることによって高い処理能力を実現するという。

 コードサイズの削減は、バイト単位の可変長命令に対応したことや、使用頻度の高い命令を1バイトまたは2バイトの短い命令コードとすること、アドレス指定方法としてインデックス付きレジスタ間接やポイントインクリメント、プリデクリメントなどに対応したこと、演算命令などを3オペランド命令に対応させたことなどによって実現するという。

 消費電力の削減は、リーク電流の少ない90nmプロセス技術の開発と回路の最適化によって実現する。

 RXはフラッシュメモリーを搭載したマイクロコントローラになる予定であり、読み込み速度が100MHzの同社組み込みフラッシュメモリー技術を用いるという。主に小さなカーネルやリアルタイムOSを搭載する用途をターゲットにしているので、MMU(memory management unit)は搭載しない予定だ。ただし、拡張性を考えてMMUにも対応できるような設計にしているという。

(小野 明久)

連絡先:マイコン統括部 マイコン製品技術統括部 マイコン製品技術第一部、03-5201-5249



この記事を :  印刷する プリントする ブックマーク  はてなブックマークに登録 この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 メールで送る メールで送る

Sponsor Links

Partner Solutions

EDN RESOURCE CENTER


新着ホワイトペーパー情報




アナログ・デバイセズ - 22件
インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン - 1件
ナショナル セミコンダクター ジャパン - 9件
リニアテクノロジー - 15件
日本アルテラ - 4件
リード・ビジネス・インフォメーション - 1件