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NECエレが電源ICとMOS FETで新戦略、
設計者と生産能力を増強
[2007年10月号]
NECエレクトロニクスの松田氏
同社はパワーマネジメントデバイス事業で、オンリーワン製品か業界でトップシェアを狙える製品に絞り込んで事業を展開している。低耐圧品と位置付ける耐圧150V以下のパワーMOS FET事業では、同社SoC(system on chip)グループに所属していた技術者の一部を同事業部に移すことで増強を図る。これによって2007年度中に18品種の開発に着手する。新製品は耐圧が40V/55V/75Vで、ドレイン電流が60A~80A対応品となる。このうち、耐圧40V品と耐圧55V品の合計4品種は2007年12月までにサンプル出荷する予定だ。
MOS FETの生産能力も約1.5倍に増強する。組み立て工程を担当するNECセミコンダクターズマレーシアの生産能力は現在月産3億8000万個だが、2007年11月から設備の増強を始め、2009年度までには月産5億8000万個体制とする。設備増強に伴う投資額は明らかにしなかった。
同社は、オン抵抗が1.2mΩ、ドレイン電流が最大180Aで、動作温度を175℃まで保証するパワーMOS FET製品を車載向けに発売している。新たに開発する製品は、車載向けに加え、液晶パネル用のインバータ、パソコンなどの用途に向ける。
システム電源ICの事業でも、SoCグループにいた携帯電話機向けシステム電源IC設計チームの約30人を異動させた。これによって、これまで6製品だった年間の新製品開発件数を、2010年度までには12製品に増やす計画である。新製品により、カーナビゲーション機器や液晶テレビ、モバイルテレビなどの用途を新たに狙う。システム電源ICの売上高は2006年度の68億円に対し、2010年度は約3倍の200億円を目指している。
システム電源ICは、出力数や出力電圧などが顧客別/製品別対応となる場合が多く、設計者を増強することで、商談件数を増やしていく。また、「システム電源ICに必要な回路ブロックなどを、再利用可能なIPとして用意することで、チップの設計効率を高めていきたい」(松田氏)考えである。
(馬本 隆綱)











