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GPSのロック時間や位置精度を改善、
Quellan社のRFノイズキャンセラIC
[2007年10月号]
米Quellan社は2007年8月31日、本誌主催セミナー『勘に頼らないEMC対策』において、同社のRFノイズキャンセラIC「QNx220」の詳細を明かした。機器内部で発生するEMI(electromagnetic interference)ノイズによって低下した、GPS(global positioning system)やテレビ放送などのRF信号の受信感度をノイズキャンセル技術によって改善するデバイスである。同社の従来品「QNx100」と比較して、より高い精度でEMIノイズをキャンセルできるという。また、QNx100ではデバイス制御のためのD-Aコンバータと、微弱なEMIノイズを受信するためのLNA(low noise amplifier)が外付けで必要だったが、QNx220ではこれらを内蔵した。それによって部品コストの削減が可能になったという。主に、携帯電話機や携帯型テレビ受像機、ノート型パソコンなどの用途に向ける。パッケージは、0.97mm×0.97mmのCSPと3mm×3mmのQFN16の2種類がある。価格は、CSP版で数量が100万個/月以上の場合、1米ドル以下だという。
QNx220の原理は、ヘッドホンなどで用いられているノイズキャンセル技術と同様である。一般に、GPSアンテナなどで受信した信号には、機器内部から発生したEMIノイズが重畳される。別に用意したアンテナによって、このEMIノイズをセンシングし、それを用いて受信信号に含まれるEMIノイズを打ち消す仕組みだ(図1)。これにより、ノイズ成分の少ないRF信号を得ることができる。
QNx220の原理は、ヘッドホンなどで用いられているノイズキャンセル技術と同様である。一般に、GPSアンテナなどで受信した信号には、機器内部から発生したEMIノイズが重畳される。別に用意したアンテナによって、このEMIノイズをセンシングし、それを用いて受信信号に含まれるEMIノイズを打ち消す仕組みだ(図1)。これにより、ノイズ成分の少ないRF信号を得ることができる。
図1 EMIノイズキャンセルの原理
EMIノイズセンシング用のアンテナで受信したノイズを用いてGPSアンテナに混入したEMIノイズを打ち消す。
写真1 Quellan社のD.Tony Stelliga氏
このRFノイズキャンセル技術について、Quellan社会長兼CEO(最高経営責任者)を務めるD.Tony Stelliga氏(写真1)は、「当社のノイズキャンセルICを用いれば、ナビゲーション機器で精度を高めるために用いられているジャイロセンサーが不要になる。また、ロック時間が短縮されて位置精度が向上するので、エンドユーザーの製品満足度も向上するだろう」と同製品のメリットを強調した。
また、機器への導入について、「EMIノイズをセンシングするために、特殊な外付け部品を必要としない。例えば、電源ノイズを取り除きたいなら、カップリングコンデンサを挿入すればよい。フラットケーブルの空いた信号線を利用してセンシングする方法もある。また、当社が設計したセンシング用アンテナの基板パターンデータ(ガーバーデータ)も提供可能である。さらに、機器に応じてQNx220の設定を行うためのツールや、アルゴリズムも提供する」と設計の容易さを説明した。
(小野 明久)











