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Spansion社がSIMカード向けIC市場に参入、
大容量フラッシュとカード機能を1チップ化

[2007年09月号]

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図1 HD-SIMを作り込んだシリコンウェーハ
図1 HD-SIMを作り込んだシリコンウェーハ

 米Spansion社は、大容量フラッシュメモリーとSIMカード機能を1チップにした「MirrorBit HD-SIM(以下、HD-SIM)」を開発し、2007年7月末から順次サンプル出荷を始めた(図1)。同社はこれを機にSIMカード向けIC市場に参入する。第1弾のHD-SIMは90nmプロセス技術を使い、データストレージ用に最大128Mバイトのフラッシュメモリーを内蔵する。2008年第4四半期には45nmプロセス技術を用い、フラッシュメモリーの容量を最大512Mバイトに増やした製品を発売する計画である。

 HD-SIMは、携帯電話機などで使われる加入者情報を格納したSIMカードの機能と、大容量のフラッシュメモリーを1チップに実装している。現在のSIMカード用のICはメモリーとしてEEPROM/ROMを使っており、内蔵するメモリー容量はキロバイト単位にとどまっている。これに対して同社独自のMirrorBit技術を使ったフラッシュメモリーはメガバイト/ギガバイトのメモリー容量を実現することができる。

 Spansion社のMirrorBit技術は「ロジックプロセスとの親和性が高いため、1チップ化が可能になる」(同社)という。第1弾のHD-SIMは、プロセッサに英ARM社の「SecurCore SC100」を採用し、データストレージ用としてフラッシュメモリーを4M~128Mバイト内蔵する。また、インターフェースは現在のSIMカードで用いられているISOに加え、USBやMMC、SDといった高速インターフェースにも対応している。さらに、チップの製造設備/プロセスではセキュリティの評価認証レベル「EAL4+」の認定を受けている。

 45nmプロセスで製造する次世代のHD-SIMは、第1弾の製品に比べてデータストレージの容量が4倍に増えるとともに、インターフェースとしてSWP(single wired protocol)を追加してサポートする。また、インターフェースは当初ハードウエアで切り替えるが、次世代品はソフトウエアで切り替えができるようにする。

(馬本 隆綱)

連絡先:富士通 電子デバイス事業本部システムメモリ統括部販売推進部、03-5322-3324



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