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自動車大手との連携でチャンスをつかむ

[2007年08月号]

By 馬本 隆綱 EDN Japan編集長
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 皆様のおかげをもちまして「マイクロプロセッサフォーラム・ジャパン2007(MPFジャパン)」を無事終えることができました。日本での開催が今回で4回目ということもあり、プロセッサ技術に関連した方々にはこのフォーラムが定着しつつあるようです。

 MPFではここ数年、消費電力を増やさずに性能や機能を向上するためのプロセッサ技術として「マルチコア」の手法をメインテーマに取り上げてきました。最近は、マルチコアプロセッサのアーキテクチャ/マイクロアーキテクチャや最先端プロセスなどのハードウエア技術に加えて、コンパイラやデバッグ環境などソフトウエア技術に関する講演も増えています(レポートを参照)。

 このような状況から、高性能パソコン/コンピュータ分野だけでなく、デジタル家電機器や携帯端末、車載電子機器などにもマルチコア技術が本格的に採用される時期が近づいていることを痛感させられました。

 MPFジャパンでは、プロセッサの動向を純粋な技術だけでなく、応用面からもとらえていくことにしています。今回のカーエレクトロニクスセッションがその一例です。このセッションで基調講演をお願いしたデンソーの石原秀昭氏は、自動車向けのプロセッサ開発で最も大切なのは制御用ソフトウエアとの親和性であることを強調されていました(『Q&A』を参照)。

 石原氏は、デンソーでマイクロプロセッサの開発に長年従事されてきた方で、自動車向けプロセッサのエキスパートです。同氏によると、最近まで自動車用マイクロプロセッサの業界シェアは同社がトップを走っていたそうです。「自動車用の制御ソフトウエアを徹底的に分析して、プロセッサのアーキテクチャを開発してきた」という石原氏の言葉に、同社の強みをあらためて実感しました。

 自動車向けの半導体需要は着実に拡大を続けており、世界の有力な半導体メーカーがこぞってこの分野の事業を強化しています。現在、世界の自動車産業ではトヨタ自動車など日本企業の躍進が目立っています。こうした有力な自動車メーカーと最も近い位置で対話できる日本の半導体メーカーは事業を拡大する大きなチャンスを持っているといえるでしょう。

(馬本 隆綱 t.mamoto@reedbusiness.jp

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