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フォトダイオード増幅回路のノイズを1/3に低減
[2007年08月号]上の問いに対する1つの解が図2の回路である。この回路全体としてのトランスインピーダンスゲインは1MΩ相当(1V/μA)であり、出力ノイズの実測値はわずか43nV/√Hzに抑えられた。この値は図1のトランスインピーダンスアンプ回路の出力ノイズの1/3にすぎない。
この結果は、初段のトランスインピーダンスゲインを10V/μAとし、その後段の回路で1/10に減衰することによって得られている。後段のトランジスタアンプは電圧増幅器として働き、電源電圧を54Vまでとれるので、出力振幅を十分に大きくすることができる。すなわち、前段の出力としては50Vの振幅を許容でき、回路の最終出力としては5Vの振幅がとれる。10MΩの抵抗によってトランスインピーダンス段のゲインが決まり、この段のノイズフロアは400nV/√Hzとなる。しかし、1/10に減衰した後は、アンプ系としてのゲインが1V/μAに低下し、ノイズフロアも40nV/√Hzに低下する。このノイズフロアがノイズの実測値である43nV/√Hzの支配的な要素だ。このようなノイズレベルを冷却によって実現しようとすると、液体窒素の温度よりも低い33Kが必要になる。
さらに、本稿で紹介した手法には、オペアンプ回路によるオフセット電圧を1/10に改善できるという効果もある。全温度範囲に対する最悪オフセット電圧として、105μVという値が得られる。
図1 1MΩの抵抗を用いた通常のトランスインピーダンスアンプ回路
図2 低ノイズ化を図ったトランスインピーダンスアンプ回路
オペアンプは、電流/電圧ノイズの小さいものを用いる。この例ではLinear Technology社の「LTC6240」を使用している。











