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リチウムイオン電池用リニア充電器のテスト回路
[2007年08月号]リニア方式の充電器用ICの例として、米Analog Devices社の「ADP2291」が挙げられる。同製品のパッケージは3mm×3mmのLFCSPまたはQFNである。このような小型パッケージの場合、端子ピッチが0.5mmと狭いため、はんだ付けの良否を視覚的にチェックするのは困難だ。そのため、はんだ付けの良否は、ICをはんだ付けした後で動作試験によって確認することになる。本稿では単セルリチウムイオン電池用のリニア方式充電器の動作をチェックする方法を紹介する(図1)。
この回路は電池の充電回路と同様の構成だが、充電器の試験を行うために、充電の対象となる電池を一連の電解コンデンサで置き換えている。コンデンサの充電は電池の充電に比べて短時間で行えるので、テスト時間を秒オーダーに短縮することができる。また、直前に充電されたコンデンサの電荷の除去も容易であり、コンデンサの端子を短絡して放電させるだけでよい。加えて、コンデンサの場合にはリチウムイオン電池では難しい完全放電が行え、放電後の電圧を0Vにできる。
この回路に電源を投入すると、充電器の動作状況を表すLED1が短時間点灯する。LED1が点灯する時間は、次の式で求められる。
この回路に電源を投入すると、充電器の動作状況を表すLED1が短時間点灯する。LED1が点灯する時間は、次の式で求められる。
この式において、VTは充電器ICがプレ充電モードから高速充電モードへ切り替わる際のBAT端子の閾(しきい)値電圧で、その値は2.8Vである。Cは充電器回路の出力(BAT端子)に接続される電解コンデンサの容量の合計値、IPRはプレ充電電流、VOUTは充電完了時の標準出力電圧である4.2Vだ。IC1のADJ端子をオープンにした場合、高速充電モードの充電電流をプレ充電時の約10倍にできる。上式の括弧内の第1項はプレ充電が行われる時間を表し、第2項は高速充電が行われる時間を表す。コンデンサの合計容量値が0.012Fでプレ充電電流が46.5mAであるとすると、LEDの点灯時間は0.76sとなる。
プレ充電電流を求めるには、まず出力端に可変抵抗RLを接続し、その抵抗値を最小値から徐々に増大させて、点灯中のLEDが消える瞬間の条件を見つけ出す。そのときの抵抗値で出力電圧4.2Vを割った値がプレ充電電流に相当する。図1の回路において、実測したプレ充電電流は44.4mAとなった。ADP2291(IC1)のCS端子に0.333Ωの電流検出抵抗を接続した場合の値としては、データシート*1)と比較して妥当である。
充電モードが切り替わる閾値電圧VTは、次のような手順で計測できる。まず、出力電圧を計測しながら、可変抵抗RLの値を最小値から徐々に増加させる。出力電圧が2.6V近くになったら可変抵抗をゆっくり調整するようにし、出力電圧が4.2Vに急変し始める瞬間の電圧を測定する。この手法により測定した閾値電圧は2.75Vであった。
プレ充電電流を求めるには、まず出力端に可変抵抗RLを接続し、その抵抗値を最小値から徐々に増大させて、点灯中のLEDが消える瞬間の条件を見つけ出す。そのときの抵抗値で出力電圧4.2Vを割った値がプレ充電電流に相当する。図1の回路において、実測したプレ充電電流は44.4mAとなった。ADP2291(IC1)のCS端子に0.333Ωの電流検出抵抗を接続した場合の値としては、データシート*1)と比較して妥当である。
充電モードが切り替わる閾値電圧VTは、次のような手順で計測できる。まず、出力電圧を計測しながら、可変抵抗RLの値を最小値から徐々に増加させる。出力電圧が2.6V近くになったら可変抵抗をゆっくり調整するようにし、出力電圧が4.2Vに急変し始める瞬間の電圧を測定する。この手法により測定した閾値電圧は2.75Vであった。
脚注
- *1)
"Compact, 1.5 A Linear Charger for Single-Cell Li+ Battery," ADP2291, Analog Devices, 2005.











