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第14回LSI・オブ・ザ・イヤーのグランプリは
シャープとNECシステムテクノロジー

[2007年07月号]

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 2007年5月16日、東京ビッグサイトで開催された「第10回組み込みシステム開発技術展(ESEC)」で、第14回「LSI・オブ・ザ・イヤー」を受賞した製品/技術が発表された。LSI・オブ・ザ・イヤーは、過去1年間に発表されたLSI関連製品の中から、斬新さや社会に与えたインパクト、将来性などを基準に選定される。デバイス部門と設計環境/開発ツール部門の2つの部門がある。デバイス部門のグランプリにはシャープのワンセグ(携帯機器向け地上デジタル放送)用マルチメディアLSI「LR38888」、設計環境/開発ツール部門のグランプリには、NECシステムテクノロジーのC言語によるシステムLSIの統合開発環境「CyberWorkBench」が選ばれた。準グランプリや優秀賞も含めた結果は表1の通りである。

表1 第14回LSI・オブ・ザ・イヤーを受賞した企業とその製品/技術
表1 第14回LSI・オブ・ザ・イヤーを受賞した企業とその製品/技術


 デバイス部門でグランプリを受賞したシャープのLR38888は、ワンセグ受信用のH.264デコーダ。消費電力が150mWと少ないことと、携帯型機器が備えるカメラのインターフェースを利用して映像を出力することが2つの大きな特徴だ。後者の特徴から、すでにカメラを搭載している機器であれば短い開発期間でワンセグ対応にすることができるという利点がある。

 設計環境/開発ツール部門でグランプリを受賞したNECシステムテクノロジーのCyberWorkBenchは、C言語によるシステムLSI開発用の統合開発環境。ロジック回路の設計だけはなく、検証もC言語をベースとして行える。複雑な回路機能をC言語で記述できるため、設計期間の短縮と、バグの削減による信頼性の向上というメリットが得られる。すでに国内数社に販売実績があるほか、20社が検証中であるという。

 LSI・オブ・ザ・イヤーの選考委員長を務める九州大学の安浦寛人氏は、「シャープのLR38888は、携帯電話機に採用され、その機種が品薄になるほどの人気だったことと、通信と放送の融合という流れをうまくとらえた製品であったことなどが評価された」と選考理由を語った。

 また、同氏はNECシステムテクノロジーのCyberWorkBenchの選考理由について、「この製品は、高級言語と論理合成ツールを結び付けることが可能かどうか分からない時期から、十数年にわたって苦労に苦労に重ねて開発されたものであり、その点が高く評価された。また、EDAの分野では海外のベンダーが非常に強い中にあって、国産でこのような技術を開発した意義は大きい」と述べた。

(小野 明久)

第14回LSI・オブ・ザ・イヤーの受賞者
第14回LSI・オブ・ザ・イヤーの受賞者




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