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米eSilicon社、日本の半導体設計会社などと連携を強化

[2007年05月号]

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eSilicon社の会長兼社長兼CEOを務めるJack Harding氏
eSilicon社の会長兼社長兼CEOを務めるJack Harding氏

 米eSilicon社は、半導体チップの設計/製造を受託する事業を日本市場で強化していく。日本で初めて受注した半導体設計が間もなく完了する。これを足掛かりに第2段階として、日本の半導体設計会社やIPベンダーとの連携を強めていく計画だ。

 すでに同社はパッケージングで京セラとパートナシップを結んでいるが、それ以外にもパートナを増やし、日本市場でのバリューチェーンを構築していく。

 同社は2000年12月の創業で、社員数は全世界で約115人。このうち85~90人がエンジニアである。EDAツールの専門家に加え、IPコアの専任チームやDFT(design for testing)の技術者、パッケージや品質管理の専門家などで構成されている。

 同社はすでに、全世界で50~60社の顧客に半導体設計サービスなどを提供している。これまでに製品に採用された設計(デザインウィン)は100件を超える。受注件数は年間24~36件を目標としている。

 これまで同社が設計した代表的な例としては、ポータブルオーディオプレーヤ「iPod」向けのチップをはじめ、オーディオ/ビデオ用のアナログデジタル混載チップ、パラレル信号を高速シリアル信号に変換するSERDESチップなどがある。

 同社の会長兼社長兼CEO(最高経営責任者)を務めるJack Harding氏(写真)は「半導体業界は設計から製造まで細かく専門化され、IDM(integrated device manufacturer)として1社ですべてに対応するのは困難な状況になってきた。このため米国では2000年ごろから半導体の設計/製造を委託する動きがあり、受託ビジネスを手掛ける企業が出てきた。日本の半導体業界は変化への対応が遅いが、いずれ日本も米国と同じ状況になると確信していた」という。

 同社は2004年12月に日本法人を設立し、日本市場での受注活動を展開してきた。「ここに来て、日本の半導体メーカーもファブレスメーカーへとかじを切る動きが見えてきた」(Harding氏)ことから、新たなパートナとの連携を強化することで、ポテンシャルの大きな日本市場での活動を本格化する。

 日本ではエレクトロニクス機器メーカーや自動車メーカーなども含め、顧客の拡大を図りながら、パートナ企業の開拓に乗り出す。半導体のファウンドリに関して、同社は台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)社と協力関係にあり、日本の企業と手を組む予定は今のところないという。

(馬本 隆綱)

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