MAGAZINE ARTICLES
このページをホームページに登録
3タイプのフラッシュメモリーを1チップに集積、Spansion社の携帯機器向け新アーキテクチャ
[2007年05月号]
MirrorBit技術は、1つのメモリーセルに2ビットの情報を記憶させることができるというもの。この技術を使ったフラッシュメモリーとしては、プログラムコードの格納に適したMB NORと、大容量のデータストレージに向くMB ORNANDがある。さらに2倍の4ビット/セルのデータを記憶できる「MirrorBit Quad(以下、MB Quad)」と呼ぶフラッシュメモリーもある。
MB Eclipseアーキテクチャに基づいたチップ上には、これら3タイプのフラッシュメモリーの共通基盤となるMirrorBitアレイが敷き詰められており、MB NORやMB ORNAND、MB Quadを構成するときにこのアレイを使う。チップ上にはマイクロコントローラ「8051」も集積されており、各タイプのフラッシュメモリー容量の組み合わせはソフトウエアで変更することが可能である。このため、プログラムのコードサイズが大きくなる場合には、MB ORNANDの容量を減らし、MB NORの容量を増やすこともできる。
同社の社長兼CEO(最高経営責任者)を務めるBertrand Cambou氏(写真)は「2007年中には福島県会津若松市にある工場(SP1)から、300mmウェーハを使い65nmプロセスで生産したMB Eclipseのサンプルを出荷する予定だ」という。このフェーズ1ではMB NORとMB ORNANDの2つの組み合わせでスタートする。2008年半ばには45nmプロセスに対応する新ライン(SP2)が稼働する計画となっており、それ以降はMB Quadも1つに集積したチップの供給を始める。具体的なチップの仕様などについては明らかにしなかったが、1G/2Gビット品から市場に投入し、4G/8Gビット品まで商品化を計画している。「16Gビット品の開発に関しては市場の要求を見極めたい」(Cambou氏)と述べた。
同氏はMB Eclipseの当面のターゲットとして、日本や韓国で普及している多機能携帯電話機を挙げた。2009年ごろからは一般的な携帯電話機もターゲットとし、2010年に予想される世界の携帯電話機出荷台数13億4000万台に対して、「そのうち約60%がMB Eclipse製品を搭載する対象となる」(同氏)と見ている。
(馬本 隆綱)
連絡先:富士通電子デバイス事業本部システムメモリ統括部、03-5322-3324











