Pulse

NECエレのHD DVD向けLSI、
H.264やVC-1にも対応

[2007年02月号]

この記事を :  印刷する プリントする ブックマーク  はてなブックマークに登録 この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 メールで送る メールで送る

 NECエレクトロニクスは2006年12月、HD DVDプレーヤ/レコーダ向けシステムLSI「EMMA(enhanced multimedia architecture)3」のサンプル出荷を始めた。EMMA3は従来の「EMMA2」で対応していたMPEG-2ビデオデコードに加え、H.264やVC-1などの圧縮規格に対応したデコード機能を新たにサポートしている。サンプル価格は2万円。

 EMMA3は、Linux上で通信やブラウザなどのアプリケーションを実行する64ビットRISCプロセッサ、リアルタイム処理用の32ビットRISCプロセッサに加え、オーディオ処理用のプロセッサ、ストリーミング処理用のプロセッサ、H.264やVC-1などHD(高品位)ビデオにも対応できるデコーダ、HDグラフィックスエンジンなどの機能を1チップに内蔵している。演算性能は64ビットプロセッサが654DMIPS(Dhrystone MIPS)、32ビットプロセッサが457DMIPS(いずれも動作周波数は327MHz時)で、2つのプロセッサの演算性能を合計すると1100DMIPSを超える。

 ストリームフォーマットは、HD DVD、DVD-Video、DVD-Video Recording、MPEG-2PS、MPEG1-System、MPEG-2 TSに対応している。ビデオインターフェースは、5チャンネルの12ビットD-AコンバータやHD対応コンポーネント出力、NTSC/PAL/SECAMコンポジット出力などを搭載した。メモリーインターフェースはDDR2-667をサポートしている。また、暗号処理としてDES、3-DES、AES、MULTI2、著作権保護機能としてCSS(content scrambling system)、CPRM(content protection for recordable media)、AACS(advanced access content system)に対応している。

 EMMA3の量産はNEC山形の300mmウェーハ、90nmプロセスを使った生産ラインで行う。「消費電力は数ワット」(同社)で、チップサイズについては明らかにしなかった。

ソフトの開発効率を向上

  ハードウエアプラットフォームであるEMMA上で動作するソフトウエアプラットフォーム「platformOViA」も提供している(図1)。これによって、DVDレコーダ、デジタルテレビ、セットトップボックスなど、用途に応じたミドルウエアや共通ソフトを活用し、ユーザーはアプリケーションソフトだけを開発すれば済む。また、API(application programming interface)としてOMF(OViA Media Framework:platformOViAのメディアインターフェース)をサポートしている。このOMFに準拠したソフトウエアであれば開発済みのソフトウエア資産を流用することができ、ソフトウエア開発の効率を向上できる。

(馬本 隆綱)


図1 platformOViAに基づくソフトウエア構造
図1 platformOViAに基づくソフトウエア構造


この記事を :  印刷する プリントする ブックマーク  はてなブックマークに登録 この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 メールで送る メールで送る

Sponsor Links

Partner Solutions

EDN RESOURCE CENTER


新着ホワイトペーパー情報




Z corporation - 1件
アナログ・デバイセズ - 22件
インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン - 1件
ナショナル セミコンダクター ジャパン - 10件
リニアテクノロジー - 15件
日本アルテラ  - 11件
日本テキサス・インスツルメンツ  - 7件
リード・ビジネス・インフォメーション - 1件