News Center

画素サイズが1.4µmの
裏面照射型CMOSイメージセンサー
——『CEATEC Japan 2008』から

[issued: 2008.10.07]

この記事を :  印刷する プリントする ブックマーク  はてなブックマークに登録 この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 メールで送る メールで送る
「OV5642」および「OV8810」
写真1 CMOSイメージセンサー
「OV5642」および「OV8810」

デモの様子
写真2 「OV5642」、「OV8810」の
デモの様子


 米OmniVision Technologies社は『CEATEC Japan 2008』において、独自の裏面照射構造を採用したCMOSイメージセンサーを発表した。今回発表したのは、画素数が500万画素(15フレーム/秒)に対応した「OV5642」、および同800万画素(10フレーム/秒)に対応した「OV8810/8812」で、いずれも画素サイズは1.4µmを実現している(写真1、写真2)。

 新製品は、従来のCMOSイメージセンサーで採用されていた表面照射型のFSI(Front-Side Illumination)とは異なり、配線層とシリコン基板が反転したBSI(Back-Side Illumination)技術である「OmniBSI」を採用している(図1)。同構造により、レンズからシリコン基板までの距離を短くすることが可能となり、レンズからの光が効率良くシリコン基板に受光されるようになるという。その結果、感度などの撮像特性が向上するとともに、配線層での光の反射などを防ぐことができ、さらにはモジュールの低背化も可能になった。なお、従来のFSI構造ではレンズ‐シリコン基板間が3µm程度であったのに対して、同社のBSI構造では1µm程度ほどの短距離化を実現しているという。

 同社でプロダクトマーケティングディレクタを務めるGrahame Cooney氏は、「BSIの考え方そのものは決して新しいものではない。しかし、モジュールで用いるためにはウェーハを非常に薄く研磨する必要があり、その扱いが困難であったためにモジュールの量産が難しかった。当社は台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)社と生産委託契約を締結しており、同社との共同開発を進めたことでBSIを採用したCMOSイメージセンサーの量産に成功した」と説明する。

BSI/FSI構造
図1 BSI構造(左)と従来のFSI構造(右)

 OV5642は、同社独自のイメージシグナルプロセッサ「TrueFocus ISP」を搭載している。ノイズキャンセル、鮮明度(輪郭強調)、ガンマ/カラー補正などの機能を実現しており、50cmから無限大までの焦点深度に対応可能である。また、手振れ防止やオートフォーカスなども1チップで実現することができるという。OV5642は主に携帯電話機やウェブカメラなどの用途に向ける。また、OV8810/8812はハイエンドの携帯電話機/スマートホンなどの用途に向ける。特に、OC8812はズーム機能を搭載した端末などをターゲットとしているという。

 各製品は、2008年10月~11月にも順次サンプル出荷を開始する予定である。同社日本代表の薄井明英氏は、「世界の携帯電話機の市場は10億台ほどの規模だと見られるが、将来的には同市場向けCMOSイメージセンサーで7割ほどのシェア獲得を目指す。また、今後は車載向けのCMOSイメージセンサーなど、新たな市場の開拓も図っていきたい」と語った。

(鉄井 亮一)

この記事を :  印刷する プリントする ブックマーク  はてなブックマークに登録 この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 メールで送る メールで送る

Sponsor Links

Partner Solutions

EDN RESOURCE CENTER


新着ホワイトペーパー情報




アナログ・デバイセズ - 22件
インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン - 1件
ナショナル セミコンダクター ジャパン - 9件
リニアテクノロジー - 15件
日本アルテラ - 4件
リード・ビジネス・インフォメーション - 1件