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濃度1ppbの酸素を検知する誘電体ガスセンサー
——『CEATEC JAPAN 2008』から

[issued: 2008.10.01]

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誘導体ガスセンサー
写真1 誘導体ガスセンサー

 太陽誘電は2008年9月、『CEATEC JAPAN 2008』において、1ppb(1ppbは10億分の1)の濃度の酸素を検知できる誘電体ガスセンサーを発表した(写真1)。現在、開発段階にあるもので、ICの製造時に用いる酸素センサーをターゲットとしている。通常、1ppbレベルの酸素を検出するには、価格の高いQCM(水晶発振子マイクロバランス)センサーやQ-Mass(4重極型質量分析計)が必要となる。太陽誘電によると、「誘電体ガスセンサーであれば、1ppbレベルの酸素を検知可能な感度を備えながら、より低価格のセンサーを実現できる」という。

 写真1の緑の部分は、基板上に成膜したSrTiO3(チタン酸ストロンチウム)薄膜である。これに酸素が吸着すると、膜中で分極が生じる。これによって生じた膜中の抵抗値の変化を測定することで、酸素濃度が測定できるという。さらに「将来的には、酵素やタンパク質、DNAなどのレセプタ(受容体)でSrTiO3薄膜表面をコーティングすることにより、気体中の特定の分子を識別可能とし、バイオセンサーにも応用したい」(太陽誘電)考えだ。同社は、この誘電体ガスセンサーのサンプル出荷を2008年冬には開始したいとしている。

 この誘導体ガスセンサーは2007年のCEATECでも展示されていたが、「1年が経過して、1ppbという検出感度を検証できた。また、バイオセンサーとして応用するための分子感受膜の開発も始まった」(同社)という。

(村尾 麻悠子)

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