News Center

レクロイ、データ処理速度やデバッグ/解析能力を
高めたオシロを発売

[issued: 2008.07.02]

この記事を :  印刷する プリントする ブックマーク  はてなブックマークに登録 この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 メールで送る メールで送る
オシロスコープ「WavePro700Zi」シリーズ
オシロスコープ「WavePro700Zi」シリーズ

 レクロイ・ジャパンは2008年7月、同社従来品と比較してデータ処理速度やデバッグ/解析能力を高めたデジタルオシロスコープ「WavePro700Zi」シリーズを発売した。

 WavePro700Ziシリーズには、1.5/2.5/3.5/4/6GHz帯域の5機種が用意されている。サンプリング速度は、1.5GHz帯域の機種は4チャンネル時が10ギガサンプル/秒(2チャンネル時は20ギガサンプル/秒)で、そのほかの機種は4チャンネル時が20ギガサンプル/秒(2チャンネル時は40ギガサンプル/秒)となっている。いずれの機種も50Ω/1MΩ入力に対応しており、同社のあらゆるプローブを利用できる。また、ディスプレイには、タッチスクリーン方式の15.3インチ型ワイドスクリーン(解像度はWXGA)を採用しており、視認性および操作性も向上させている。

 価格はそれぞれ、1.5GHz帯域の「WavePro715Zi」が297万円、2.5GHz帯域の「WavePro725Zi」が365万円、3.5GHz帯域の「WavePro735Zi」が465万円、4GHz帯域の「WavePro740Zi」が613万円、6GHz帯域の「WavePro760Zi」が737万円となっている。

従来比で10~20倍の高速処理を実現
LeCroy社のPeter Pupalaikis氏
LeCroy社のPeter Pupalaikis氏

 米LeCroy社ストラテジックマーケティング担当バイスプレジデントのPeter Pupalaikis氏は、「オシロスコープの処理速度を向上するためには、ハードウエア、OS、演算処理アルゴリズムの3つの要素がポイントになる」と説明する。

 WavePro700Ziは、プロセッサとしてIntel社の「Core 2 Quad(2.5GHz)」を用い、8GビットのDDR 2 SDRAMを搭載している。OSは「Windows Vista 64」、演算処理アルゴリズムとしては同社独自の「X-Stream Ⅱ」技術を採用している。Pupalaikis氏は、「当社従来品では、取得した波形データをそのままの長さで一括で扱っていたため非効率であった。WavePro700Ziは、X-Stream Ⅱによって波形データを可変長セグメントに分割してからキャッシュに送る。これにより、ロングメモリー捕捉時でも従来品と比べて10~20倍の高速処理を実現している」と述べる。処理速度を高めたことで、毎秒75万回のパラメータ計算を行うことができるという。

 また、Pupalaikis氏は、「今日では、扱わなければならない信号の波形が複雑化している。高いサンプリング速度と複雑なプロトコルに対応するためには、非常に長いメモリー長が必要である。ただし、捕捉時間を単に長くするだけでは不十分であり、オシロスコープにはロングメモリーの捕捉と同時に高い分析/解析機能を同時に提供できることが求められている」と説明する。その上で同氏は、「WavePro700Ziは優れたロングメモリーの操作性を実現しており、アイパターン試験のような要求が厳しい解析になるほど、他社製品と比べて優位性を発揮でき、性能の差に明らかな違いが出る」と自信を見せる。

新機能の「TriggerScan」と「WaveScan」
 WavePro700Ziシリーズは、新たに「TriggerScan」機能を搭載した。これにより、高速のハードウエアトリガーによって不良信号の検出/捕捉を素早く行うことができるという。エッジトリガー、シリアルパターントリガーなどの設定を行うことで最大100個までのシーケンスを設定し、不良波形だけを捕らえることで、正常な波形を含むすべての波形を捕らえる高速画面更新よりも、効果的に不良を検出することが可能だという。また、捕捉した異常現象は、画面表示だけではなく波形データとしても得られるため、それを解析することで不良の原因究明なども行えるとしている。

 もう1つの新機能として、「WaveScan」が採用されている。同機能により、単発で捕捉したロングメモリーデータに対して多様な条件を設定して特定の波形を検索できるほか、検出した波形イベントを表形式で表示したり、ヒストグラム化してばらつき状況を確認したりすることができる。また、表形式で示されたイベントのうちいずれかを指定することで、その波形を拡大表示したり、ヒストグラムに対して検索条件の絞り込みを自動的に行ったりすることも可能である。同機能により、波形検索と波形検知の両方を1つのツールで実現でき、高速かつ効率的にデバック/解析を行うことができるという。

2機種のアナライザも同時にリリース
 レクロイ・ジャパンは、WavePro700Ziシリーズの発売に併せて、同シリーズをベースとしたシリアルインターフェース解析専用のアナライザ「SDA700Zi」シリーズおよびハードディスク解析専用のアナライザ「DDA700Zi」シリーズも発売した。

 SDA700Ziシリーズは、シリアルデータインターフェースの解析用ツールを標準搭載している。2.5/3.5/4/6GHzの4機種が用意されており、いずれも20メガバイト/チャンネルのメモリーを標準装備している。そのため、長いビット長の信号を捕捉してアイパターンを描くことが可能だという。4/6GHz版は、最高3.125ギガビット/秒(2.5/3.5GHz版では最高1.25ギガビット/秒)、最長80ビットのパターンまでトリガーがかけることのできるシリアルパターントリガーを備えている。また、長いケーブルを接続した際に、その影響で計測結果が劣化するのを防ぐために、新たに「ケーブル・デエンベデッド」機能を開発、これによりケーブルによる影響を取り除いて、高精度の解析を行うことができるという。オプションとして、イーサーネット、USB、PCI Express Gen1、Serial ATA、UWBとHDMIのコンプライアンス試験などにも対応可能である。

 また、ディスクドライブアナライザのDDA700Ziシリーズには、3.5GHzおよび6GHzの2機種が用意されている。SDA700Ziと同じ解析機能(ハードウエアシリアルトリガーはオプション)とハードディスクのチャンネル解析機能を備えており、これら両方の信号解析を行うことが可能である。捕捉メモリーとして20メガワード/チャンネルを搭載している。

 SDA700Ziシリーズの価格は、2.5GHz版の「SDA725Zi」が489万円、3.5GHz版の「SDA735Zi」が588万円、4GHz版の「SDA740Zi」が737万円、6GHz版の「SDA760Zi」が861万円。DDA700Ziシリーズの価格は、3.5GHz版の「DDA735Zi」が644万円、6GHz版の「DDA760Zi」が943万円となっている。

この記事を :  印刷する プリントする ブックマーク  はてなブックマークに登録 この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 メールで送る メールで送る

Sponsor Links

Partner Solutions

EDN RESOURCE CENTER


新着ホワイトペーパー情報




アナログ・デバイセズ - 18件
インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン - 1件
ナショナル セミコンダクター ジャパン - 9件
リニアテクノロジー - 15件