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iSuppli社が「iPhone 3G」を“仮想分解”、
原価は173米ドルと試算

[issued: 2008.06.27]

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iPhone 3Gの原価
表1 仮想分解によるiPhone 3G(8ギガバイト)の原価(提供:iSuppli社)

 米Apple社のCEO(最高経営責任者)であるSteve Jobs氏は2008年6月、「7月11日に米国など22カ国で『iPhone 3G』の発売を開始する」と発表した。このApple社の第2世代iPhoneとなるiPhone 3Gを米iSuppli社が“仮想分解”した結果、その製造原価(部材費と製造コスト)は173米ドル程度になると推定されるという。

 表1は、iSuppli社が行った仮想分解によるiPhone 3G(8ギガバイト版)のコストを表している。ただ、これにはソフトウエア開発や出荷/流通/梱包、付属品などのコストは含まれていない。

 iSuppli社によるこの報告は、iPhone 3Gの発売に先駆けて行われた。同社はこれまで、「iPhone 3Gの実物を分解するまで、内蔵部品やコストの分析は差し控える」としていたが、同製品の原価や価格に関する情報を求める声が強かったため、仮分析を行うことを決めたという。

 iSuppli社の主任アナリストでディレクタを務めるJagdish Rebello氏は、「新しいiPhoneは、3G対応の通信機能が加わったことで機能や利便性が大幅に向上した。それにもかかわらず、製造原価は173米ドル程度であり、初代のiPhone(Phone 2G)と比較しても大幅にコストダウンしている。初代iPhoneの8ギガバイト版は、部品コストが低下した後でも製造原価は226米ドル程度であった。それと比べて、iPhone 3Gの原価は23%ほど低下している」と述べている。

 さらにRebello氏は、「Apple社は、iPhone 3Gの販売に当たって、新たなコスト戦略を取り入れようとしている」と指摘している。「初代のiPhone 2Gは、499米ドルで販売された。これに対して、iPhone 3Gの低価格帯モデル(8ギガバイト版)の小売価格は199米ドル程度になる見込みだ」(同氏)という。

 「通信事業者は、iPhone 3Gを携帯電話機市場で一般的なビジネスモデルである、『補助金』を含んだ価格で販売すると予想される。われわれは、通信事業者はApple社に対して1台当たり約300米ドルの補助金を支払うことになると試算している。つまり、補助金を加味すると、Apple社が(一般消費者にではなく)通信事業者にiPhone 3Gの8ギガバイト版を供給する価格は、約499米ドルとなるだろう」(Rebello氏)という。

 多くの電子機器製品と同様に、iPhone 3Gの部材コストも時間の経過とともに低下していくことが予測される。iSuppli社は、「当社の試算によると、iPhone 3Gの製造原価は、2008年の時点で173米ドルだが、2009年には37%低下して148米ドル程度になり、大きなデザイン変更などを行わなければ、2010年には126米ドルまで低下するだろう」と述べている。

(Electronic News)

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