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携帯型オーディオ機器向けの低消費電力CODEC、
携帯電話機で120時間の音楽再生が可能に
[issued: 2008.06.11]
Wolfson社のYan Goh氏
SmartDACは、D-Aコンバータで用いるスイッチドキャパシタのアーキテクチャで、これによりヘッドホンアンプの消費電力を従来品と比べて半分以下の4.4mWに抑えることが可能になったという。また、SmartDACにはパフォーマンス対消費電力のバランスをプログラミングできる機能が搭載されており、AC電源による駆動時、電池による駆動時といった条件の違いに応じて消費電力と音質を細かく制御することができる。さらに、PSRR(電源電圧変動除去比)が高く、スイッチング電源を用いても音質劣化が発生しない。オーディオ専用の高価な電源を使わなくて済むため、基板の小型化や部品コストの削減にも貢献するという。
クラスWは、クラスG/Hのアンプ技術を発展させた同社独自のヘッドホンアンプ技術であり、適応型チャージポンプとDCサーボ制御機能を搭載している。これにより、音楽ソースの信号レベルに追従して、ヘッドホンアンプの消費電力を自動的かつ連続的に予測/最適化することで再生時の低消費電力化を実現する。また、DCカット用の大型ヘッドホンキャパシタは不要であり、基板の小型化や部品コストの削減と同時に、低音域レスポンスの改善によるオーディオ品質の向上を実現するという。
SilentSwitchは、ポップノイズやクリックノイズを抑制する技術。WM8903は、同技術に基づいたクランプ回路/シーケンサ回路を搭載している。これにより、電源の投入時やミュート機能のオン/オフ時に発生するノイズ出力を低減することができる。
同社リージョナルマーケティングマネジャのYan Goh氏は、「一般的に、マルチメディア携帯電話機における音楽再生の時間は1100mAhの電池で14~24時間、フラッシュメモリー型メディアプレーヤによる音楽再生時間は300mAhの電池で24~30時間ほどである。WM8903を使用することで、それぞれの再生時間を120時間以上と40時間以上にまで向上させることが可能になる」と説明する。
なお、WM8903は薄型の40端子QFNパッケージ(5mm×5mm×0.55mm)で供給され、すでにサンプル出荷が開始されている。同社では2008年第4四半期からの量産開始を予定している。
(鉄井 亮一)
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