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インフィニオン、国内車載半導体市場で
5年後にシェア3倍に
[issued: 2008.05.30]
インフィニオンテクノロジーズ
ジャパンのオートモーティブ
事業本部長を務める土屋和久氏
日本における車載半導体事業の拡大に向けて、製品面ではマイコン、センサーおよびパワー半導体の拡販に重点を置く。例えば、マイコン製品ではエンジン制御などのパワートレイン用に特化した32ビットマイコン「AUDO」シリーズを用意している。AUDOシリーズはプロセッサコア「TriCore」や周辺機能を制御する専用プロセッサ、独自のバスインターフェース「μSB」をベースに、高速A-Dコンバータ、クリーンエンジン向けタイマーなど、エンジン制御に必要な機能を1チップに集積した。
2005年に発売したAUDOの第2世代品「AUDO Next-Generation」ファミリは、2008年末までに600万個を出荷する予定だ。また、2008年2月には第3世代品として「AUDO FUTURE」ファミリを発表した。演算処理能力は第2世代品に比べ最大66%向上し、次世代車載LAN規格のFlexRayに対応したコントローラも内蔵している。演算処理能力を高めたことで、例えば自動車の排出ガス基準である「EURO5」や「EURO6」に加え、米国の「OBD2」と呼ばれる規格要件にも対応できるエンジン制御が可能となる。エンジン制御用マイコン市場で、AUDOシリーズの世界市場シェアは2008年に9%の見込みだが、新ファミリの市場投入などにより、2010年には31%まで引き上げていく計画である。
インフィニオンテクノロジーズジャパンのオートモーティブ事業本部長を務める土屋和久氏(写真)は「日本市場で車載向けのマイコンを販売した実績はまだないが、5年後には日本車のエンジン制御用にも当社のマイコンが採用されていることを期待している。車載用マイコンについては将来の開発ロードマップを顧客に提示している」と語る。
ドイツInfineon Technologies社は、2007年度における車載用半導体の売上高が約18億米ドル(うち日本市場では1億4900万米ドル)で、同市場での世界シェアは9.4%と米Freescale Semiconductor社に次いで第2位の半導体メーカー。Infineon社によると、製品別の世界シェアでは、タイヤ空気圧監視システム(TPMS)およびABS(anti-lock brake system)アクティブタイヤ速度センサーはそれぞれ約50%、サイドエアバック用圧力センサーは約80%、車載用パワー製品は23.7%など、業界トップシェアの製品も多い。
Infineon社は、車載用半導体事業の拡大に向けて品質向上にも力を入れている。2003年より全世界の社員が参加する品質向上活動「オートモーティブエクセレンスプログラム」を始めた。この成果として、現在は車載向け製品の97%が不良率1ppm以下となり、このうち73%は不良率ゼロを達成した。また、日本法人では2006年7月に不良解析ラボを開設し、日本における不良発生時の顧客対応を迅速に行う体制を整えた。
(馬本 隆綱)
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連絡先:インフィニオンテクノロジーズジャパン、電話03-5745-7100

