News Center

三菱重工、ローム、凸版印刷らが
照明用有機ELパネルの新会社を設立

[issued: 2008.05.30]

この記事を :  印刷する プリントする ブックマーク  はてなブックマークに登録 この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 メールで送る メールで送る
 三菱重工業、ローム、凸版印刷、三井物産らは2008年5月、照明用の有機EL(electro luminescence)パネルの事業性を検証する新会社「Lumiotec(ルミオテック)」を合弁で設立したと発表した。新会社は、2009年春から有機ELパネルのサンプル販売を開始する予定で、その後は事業性を見極めた上で本格的な量産/販売体制を構築していく計画だという。

 新会社の資本金および資本準備金は14億円で、三菱重工が51.0%、ロームが34.0%、凸版印刷が9.9%、三井物産が5.0%、個人として山形大学教授の城戸淳二氏が0.1%を出資する。新会社の本社所在地は山形県米沢市で、社長には三菱重工の重永久夫氏(同社機械・鉄構事業本部副事業本部長)が就任する。

 出資者のそれぞれの役割については、三菱重工が有機EL製造に用いる蒸着装置を手掛け、ロームが有機EL素子を開発、凸版印刷が有機ELパネルの仕上げ工程を担当、三井物産がマーケティング支援を行うという。さらに、個人で出資する城戸氏は技術的な支援を行うとしている。

量産開始から3年で売り上げ1000億円を目指す
新会社社長の重永氏ら
写真1 有機ELパネルのサンプルを囲む
新会社社長の重永氏ら


 有機ELについては、これまで高輝度化と長寿命化がトレードオフの関係にあるとされてきた。今回の合弁会社設立は、有機ELの高輝度化と長寿命化を両立する素子構造の開発、材料の利用効率を高めた大型のリニア蒸着源式インライン成膜装置の実現などに目処がついたことを受けてのものだという。

 新会社の設立に併せて有機ELのサンプルパネルも発表された(写真1)。外形寸法が150mm×150mm×3.9mmで、輝度は5000cd(カンデラ)/m2、発光効率は20lm/W(ルーメン/ワット)、寿命(半減時間)は6000時間を達成している。新会社では今後もさらに改良を進め、当面の開発目標として、2.5mmまでの薄型化のほか、発光効率25lm/W、寿命1万時間を目指すとした。

 有機ELパネルは極薄/軽量で、紫外線を含まない均一な面発光を実現できる。そのため、これまでにない照明デザイン、照明用光源として新たな用途を創出できると期待されている。今後、サンプルパネルの具体的な販売先としては、照明器具メーカーや建材メーカー、設計事務所、美術館、博物館などを想定しているという。

 重永氏は、「今後は事業性の検証を行って量産事業の立ち上げを進めていく。サンプルパネルの価格は1枚当たり数万円台になる見込みだが、量産時には数千円台(5000円以下)にまで価格を抑えたい。事業目標として、量産の立ち上げから3年以内に年間1000億円規模の売り上げを目指す」と語った。
(鉄井 亮一)

この記事を :  印刷する プリントする ブックマーク  はてなブックマークに登録 この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 メールで送る メールで送る

Sponsor Links

Partner Solutions

EDN RESOURCE CENTER


新着ホワイトペーパー情報




アナログ・デバイセズ - 22件
インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン - 1件
ナショナル セミコンダクター ジャパン - 9件
リニアテクノロジー - 15件
日本アルテラ - 4件
リード・ビジネス・インフォメーション - 1件