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日本TIが高速D-Aコンバータ製品を拡充、
16ビットの1Gsps/800Msps品を発表

[issued: 2008.05.29]

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「DAC568x」
1GspsのD-Aコンバータ「DAC568x」

 日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2008年5月、同社高速D-Aコンバータの製品ラインアップを拡充する2種類の製品を発表した。1つは1Gsps(ギガサンプル/秒)の16ビット製品ファミリ「DAC568x」で、もう1つは800Msps(メガサンプル/秒)の16ビット製品「DAC5688」である。

 DAC568xは通信基地局、広帯域IF(中間周波数)送信機、レーダー、試験機、計測機器などの用途を狙った製品で、1Gbps(ギガビット/秒)のLVDSバス入力に対応する点を最大の特徴とする。例えば、2チャンネル品の「DAC5682Z」の場合、1チャンネル当たり500Mbps(メガビット/秒)のデータを扱える(1チャンネルのみ使用する場合は1Gbpsで利用可能)。このような高速インターフェースで確実にデータを扱えるようにするために、DLL(delay locked loop)や、8サンプル長のFIFO(first in first out)などの回路を内蔵する。D-A変換部はサンプリングレートが1Gsps、信号帯域幅が最大400MHzである。DAC5682Zはすでに出荷されており、1000個購入時の単価は31.95米ドル。これに続いて、1チャンネル版の「DAC5681」、「DAC5681Z」も順次提供される予定である。パッケージは、いずれも外形寸法が9mm×9mmの64端子QFN。

 DAC568xのもう1つの特徴は、多様な設定オプションを備えている点である。例えば、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、バイパスフィルタの任意選択や、2倍/4倍のデータ補間(インターポレーション。バイパスも可能)、サンプリング周波数の±1/4または±1/8に設定可能なコースミキサー、2~32倍に設定可能なPLL(phase locked loop)などを備える。これらの機能を適宜使用することにより、W-CDMA(code division multiple access)、TD-SCDMA(time division synchronous CDMA)、WiMAX、LTE(long term evolution)などさまざまな無線通信方式のアーキテクチャに対応できる。代表的なAC性能としては、例えばW-CDMAシステムにおける隣接チャンネル漏洩電力比が、出力周波数が160MHzのときシングルキャリアで73dBc、4キャリアで67dBcとなる。

 一方のDAC5688は、16ビット/800Mspsの2チャンネルのD-Aコンバータで、DAC568xと同様に通信基地局やSDR(ソフトウエア無線)、計測機器などのアプリケーションをターゲットとする。例えば、W-CDMAシステムにおいて出力周波数が70MHzの場合、隣接チャンネル漏洩電力比は81dBcである。入力部は2系統のCMOSデータバスとなっており、1チャンネル当たり最大250Mspsのデータを入力できる。内部で2倍/4倍/8倍のデータ補間が行えるほか、デジタルQMC(直交変調補正)機能や逆SINCフィルタも内蔵する。

 DAC5688のパッケージは、外形寸法が9mm×9mmの64端子QFN。すでに出荷されており、1000個購入時の単価は29.95米ドル。

(飴本 健)

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