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カーボンナノチューブによりアスベストと同様の
健康被害? 米国の研究プロジェクトが報告
[issued: 2008.05.23]
ナノテクノロジー業界において、その技術革新を支える代表的な材料の1つとされているカーボンナノチューブに警鐘が鳴らされた。
米国のナノテク研究プロジェクトであるProject on Emerging Nanotechnologiesによると、特定の形状をしたカーボンナノチューブを人が一定量吸い込むと、アスベストと同様の健康被害がもたらされる可能性があるとの研究結果が科学雑誌『Nature Nanotechnology』に掲載されたという。
この研究は、カーボンナノチューブが中皮種(肺がんの一種で曝露から30~40年後に発症)を引き起こす可能性があるかどうかを調べたものである。その結果、細長くて薄い形状をしたマルチウォールナノチューブがアスベスト繊維と同様な健康被害をもたらす可能性があることが明らかになったという。
英エジンバラ大学のKenneth Donaldson教授が率いる研究チームは、長短のカーボンナノチューブ、長短のアスベスト繊維などについて、それらが中皮種の前兆を示す病理学的反応を引き起こすかどうかを調べた。それぞれの材料をマウスの腹腔に注入したところ、長い形状の繊維に対して高い感受性の予兆が肺の内部で現れたという。Donaldson氏は、「細長い形状をしたカーボンナノチューブは、細長い形状のアスベスト繊維と同じような結果を示した」と説明している。
人体にとって、アスベスト繊維が有害である理由は、アスベスト繊維が非常に細いために肺の奥深くにまで入り込むことや、粉じんなどを除去する肺の浄化機能にも悪影響を与えることなどが挙げられる。
カーボンナノチューブは約20年前に発見され、その秘められた材料特性から21世紀における驚異の材料とも言われてきた。プラスチックのように軽く、鋼鉄より強度が高いため、新薬や高効率電池、次世代の電子機器などへ応用するための研究開発が行われてきた。その一方で、カーボンナノチューブの発見当初から、ナノレベルの材料は人体に対して悪影響を及ぼす可能性があるとの指摘があった。
Chemical&Engineering Newsは、「複数の市場調査会社の市場予測から、今後4~7年でカーボンナノチューブの売上高は約20億米ドルに達するとされている」と報じている。今回の調査結果は、今後のカーボンナノチューブ市場を揺るがす可能性があると言える。
(Electronic News)
米国のナノテク研究プロジェクトであるProject on Emerging Nanotechnologiesによると、特定の形状をしたカーボンナノチューブを人が一定量吸い込むと、アスベストと同様の健康被害がもたらされる可能性があるとの研究結果が科学雑誌『Nature Nanotechnology』に掲載されたという。
この研究は、カーボンナノチューブが中皮種(肺がんの一種で曝露から30~40年後に発症)を引き起こす可能性があるかどうかを調べたものである。その結果、細長くて薄い形状をしたマルチウォールナノチューブがアスベスト繊維と同様な健康被害をもたらす可能性があることが明らかになったという。
英エジンバラ大学のKenneth Donaldson教授が率いる研究チームは、長短のカーボンナノチューブ、長短のアスベスト繊維などについて、それらが中皮種の前兆を示す病理学的反応を引き起こすかどうかを調べた。それぞれの材料をマウスの腹腔に注入したところ、長い形状の繊維に対して高い感受性の予兆が肺の内部で現れたという。Donaldson氏は、「細長い形状をしたカーボンナノチューブは、細長い形状のアスベスト繊維と同じような結果を示した」と説明している。
人体にとって、アスベスト繊維が有害である理由は、アスベスト繊維が非常に細いために肺の奥深くにまで入り込むことや、粉じんなどを除去する肺の浄化機能にも悪影響を与えることなどが挙げられる。
カーボンナノチューブは約20年前に発見され、その秘められた材料特性から21世紀における驚異の材料とも言われてきた。プラスチックのように軽く、鋼鉄より強度が高いため、新薬や高効率電池、次世代の電子機器などへ応用するための研究開発が行われてきた。その一方で、カーボンナノチューブの発見当初から、ナノレベルの材料は人体に対して悪影響を及ぼす可能性があるとの指摘があった。
Chemical&Engineering Newsは、「複数の市場調査会社の市場予測から、今後4~7年でカーボンナノチューブの売上高は約20億米ドルに達するとされている」と報じている。今回の調査結果は、今後のカーボンナノチューブ市場を揺るがす可能性があると言える。
(Electronic News)
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