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IBM社、水冷式のスーパーコンピュータを発表

[issued: 2008.04.14]

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写真 水冷式システム「Hydro-Cluster」
写真 水冷式システム「Hydro-Cluster」

 米IBM社は、プロセッサの上部に水で冷却した銅板を配置し、それにより電子部品の熱を除去する水冷式のスーパーコンピュータを発表した。「Power6」プロセッサをベースにしているこの水冷式コンピュータ「Power575」は、従来の空冷式の同等のシステムと比較して、データセンターの冷却に使用するエネルギ消費量を40%ほど削減、エアコンの台数を80%程度減らすことができるという。

 IBM社は、「Power575は1ラック当たりプロセッサコアを448個搭載でき、従来のシステムの5倍以上のパフォーマンスを実現する。また、この水冷方式とPower6を採用するによって、ラック当たりのエネルギ効率は3倍高められる」と説明する。

 IBM社が今回発表した水冷式システムは、「Hydro-Cluster」(写真)と呼ばれている。同システムは、数百のノードから成る大規模なクラスタをサポートしており、高い実装密度で高いパフォーマンスを実現できるのが特徴である。IBM社によると、「1ラックには2Uのノードを14台実装できる。各ノードには動作周波数が4.7GHzのPower6コア32個と3.5Tバイトのメモリーが搭載され、従来の空冷式のシステムよりエネルギ効率が高い」という。

 IBM社でスーパーコンピュータ販売担当バイスプレジデントを務めるDave Jursik氏は、「この水冷式のPower 575は、エネルギ、エンジニアリング、航空/宇宙、気象モデルなど、大量の演算処理を必要とする分野に向けて設計された。今後も演算処理の高度化やエネルギ効率の向上を図り、科学技術の進歩に伴って高まるさまざまなニーズに対応していきたい」と述べている。

 なお、この水冷式スーパーコンピュータは、同社のUNIX OS「AIX」およびLinuxの両OSに対応しており、2008年5月ごろには利用可能になる予定という。IBM社は同コンピュータの価格については明らかにしていない。

(Electronic News)

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