東芝は2008年3月、車載向けのBluetoothチップセットを発表した。Bluetoothに対応したベースバンドIC「TC35658IXBG」とRF IC「TC31299IXBG」で構成される。TC35658IXBGは最高動作周波数が208MHzのARM9プロセッサコアを2つ集積しており、ARM9プロセッサコアを1個集積した同社従来品「TC35657IXBG」と比較して2倍の処理能力を備える。一方のTC31299IXBGは、高速データ転送が可能なEDR(enhanced data rate)に対応することと、利得の温度依存性を補償することにより、-90dBmという高い受信感度を備える。両ICを組み合わせることで、Bluetooth通信と音声合成/認識などの高度な処理を同時に行える。そのため、自動車運転中のハンズフリー通話と、携帯電話機から受信した音楽データの再生や音声認識による機器操作が同時に行える機器を実現できるという。主に車載用のオーディオ機器やナビゲーション機器に向ける。いずれも2008年4月からサンプル出荷を開始し、2009年第1四半期からの量産を予定する。サンプル価格は、TC35658IXBGが4000円でTC31299IXBGが2000円。パッケージはそれぞれ12mm×12mmの289端子BGAと5mm×5mmの52端子BGA。
ベースバンドICのTC35658IXBGは、音声用のI
2Sや、ホスト用のUART/SPI、フラッシュメモリー/SDRAM(synchronous dynamic random access memory)用の外部インターフェースを備える。主な仕様は、コアの電源電圧が1.5V、I/Oの電源電圧が3.3V、動作温度範囲が-40~85℃。
RF ICのTC31299IXBGは、送受信切り替えスイッチや入出力パワーの整合回路、PLLループフィルタ回路、電源レギュレータを1つのパッケージに集積しており、外付け部品が少ないという利点がある。電源電圧は3.3Vで、動作温度範囲は-40~85℃。