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NECエレ、中国に車載半導体の専門組織を設置

[issued: 2008.01.16]

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 NECエレクトロニクスは2008年1月、車載マイコン事業の活動方針などについて東京都内で会見した。2008年の主な取り組みとして、中国市場における同事業のさらなる強化や、90nmプロセス技術を使ったフラッシュメモリー内蔵マイコン(以下、フラッシュマイコン)の製品化などを行う予定である。

 同社は、2008年4月1日付でNECエレクトロニクス中国(中国北京市)内に「自動車ビジネスユニット」を新たに設けることとなった。この車載半導体専門の組織に当初約20人の技術者を配置して現地顧客のサポートに当たり、2008年度には売上高70億円を見込む。2013年には技術者を100人まで増員して、300億円の売上高を計画する。

 これまでNECエレクトロニクスは、中国での車載マイコン事業を拡大するために、開発支援体制を整備してきた。例えば、2007年1月には上海交通大学内に自動車電子連合実験室を開設し、同年12月には中国の大手自動車メーカーである第一汽車の関連会社、啓明情報技術株式有限会社と共同実験室を設立した。現地の自動車メーカーによる製品開発が活発化する中で、車載半導体専門の組織を設置したことには、これまでの開発支援活動に加えて、営業活動や顧客に対するサービスを強化する狙いがある。

 中国における自動車の生産台数は、2006年の約730万台に対して、2010年には1000万台を超えると見られている。これに伴い、車載半導体市場も2012年までに年率20%の伸びが予測されている。NECエレクトロニクスは中国の車載半導体市場を日本、欧州、米国に次ぐ重点市場と位置付け、今後の売り上げ拡大に向けて現地での体制を拡充する。

 製品面では、これまで車載マイコンとして、32ビットプロセッサコア「V850」と16/8ビットプロセッサコア「78K」をベースにしたフラッシュマイコンを供給してきた。その中で現在主力となるのが同社で第3世代と呼ぶ150nmプロセス技術で生産した製品。140品種を用意して、ダッシュボードやエアバックシステム、ボディ制御システムなど、自動車内のさまざまな電子制御用途に対応してきた。

 2008年中には同社が第4世代と呼ぶ90nmプロセス技術を用いた車載用フラッシュマイコンを発売する。第4世代製品として200品種以上を開発していく計画である。第4世代製品は、第3世代のフラッシュマイコンとの上位互換性を保ちつつ、車載ネットワーク規格「FlexRay」対応のコントローラを標準で搭載するというのが特徴の1つだ。

 フラッシュマイコン以外でも、画像認識プロセッサ「IMAPCAR」の第2世代製品を開発中だ。IMAPCARは、自動車のプリクラッシュセーフティ機能を実現するためのキーデバイスの1つとして、トヨタ自動車の高級車「レクサス」に搭載された。IMAPCARの第2世代製品としては、第1世代製品に比べて3倍の演算性能を持つ高性能タイプと、演算性能は同等で価格を抑えた普及タイプの2系統を用意していく。高性能タイプは、第1世代製品では対応できなかった昼間の歩行者検知や自動車以外の障害物認識などを可能とする。
(馬本 隆綱)

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