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消費電力が0.9mW/MIPSと少ない
32ビットフラッシュマイコン

[issued: 2007.11.02]

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 NECエレクトロニクスは2007年10月、消費電力を従来品に比べて約半分に抑えたフラッシュメモリー内蔵の32ビットマイコン8品種のサンプル出荷を始めた。電池駆動の携帯機器やセキュリティ用の端末機器などに向ける。

 新製品は「V850ES/JG3-L」と「V850ES/JF3-L」で、それぞれに、内蔵するメモリー容量や周辺機能、I/O数などが異なる4品種を用意している。従来のフラッシュメモリー内蔵マイコン(以下、フラッシュマイコン)である「V850ES/JG3」をベースに消費電力を低減した。新製品の消費電力は1MIPS(1秒間に100万回の命令を処理する能力)当たり0.9mWで、従来品の1.7mWに比べて約半分とした。

 消費電力を低減する手法の1つとしてクロックゲーティング技術を適用した。また、マイコンを構成する回路の中で消費電力が大きいブロックの1つであるフラッシュメモリーについて、未使用時には電源を遮断する制御回路を新たに追加した。RAM領域についても必要な領域だけ活性化させるように制御する。

 また、マイコン内部の動作電圧も下げた。マイコン内部のデジタル処理部とアナログ処理部が両方とも動作する場合、これまで3.0Vの電圧が必要だったが、新製品はどちらの処理部も2.7Vで動作させることができる。同様にデジタル処理部のみの動作ではこれまでの2.85Vに対して、新製品は2.2Vの電圧で動作可能とした。

 パッケージはV850ES/JG3-Lが80端子LQFP、V850ES/JF3-Lは100端子LQFPで供給する。価格は内蔵するメモリー容量などによって異なるが、フラッシュメモリーを256キロバイト内蔵した「V850ES/JG3-L」のサンプル価格は600円。

2008年夏までに月間4000万個出荷へ
 NECエレクトロニクスは、新たに開発するマイコンに内蔵するROMはすべてフラッシュメモリーとする「All Flash宣言」を2004年11月に行った。その後、8ビット品、32ビット品、16ビット品と順次フラッシュマイコンを開発し、今回の新製品を含めて324品種のラインアップとなった。これら汎用タイプのマイコン以外にも、自動車向けに特化した140品種のフラッシュマイコンを用意している。

 同社のマイクロコンピュータ事業本部汎用マイコンシステム事業部の事業部長を務める石川重信氏は「フラッシュマイコンの出荷数量は2006年8月に月間で2000万個に達し、2007年7月には月間3000万個を超えた。2008年夏には月間4000万個を見込んでいる。フラッシュマイコンの売上高は、2006年度実績の700億円弱に対して、2010年度には1500億円を目指したい」と述べた。
(馬本 隆綱)

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