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入り乱れる各種規格に対応する、
ネット放送向けSTB用プロセッサを開発

[issued: 2006.03.30]

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 アイピーフレックスは、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「半導体アプリケーション・チップ・プロジェクト」に採択され、ネット放送向けSTB(set top box)用ダイナミック・リコンフィギュラブル・プロセッサ「DAPDNA-CE」の研究開発を行う。瞬時に回路構成を変更できるダイナミック・リコンフィギュラブル・プロセッサ「DAPDNA-2」を提供する同社は、これまで画像検査装置、バイオ解析、セキュリティ関連機器などハイエンドの市場に注力してきたが、今後は、民生機器市場も視野に入れた製品開発を行っていく。 同社マーケティング部長の井手野雅明氏は、「光ファイバの導入が進み、ネット放送が普及するようになると、さまざまなコンテンツの著作権保護規格や動画像符号化方式が入り乱れる可能性が高い。DAPDNA-CEはあらゆる規格に対応できるLSIをワンチップで実現する」と開発の狙いについて述べた。

 現状では、インターネットに接続したパソコンを使って視聴するネット放送、据え付けのテレビで視聴する地上デジタル放送、ケーブルテレビ放送は、それぞれ独立に分離されたものとして存在している。しかし、「光ファイバの導入が更に進むにつれ、将来的にはこれらの環境が統合される可能性が高い。地上デジタル放送も、ネット放送も、ケーブルテレビも、すべてネットを介して受信できるようになるのではないか」という(同氏)。この際、著作権を保護するために、コンテンツの送り手と受け手を暗号化された信号でつなぐネット放送専用のSTBが必要になる。だが、著作権保護規格には、例えばCPRMやAACS、 DRMなどが存在する。動画符号規格も、MPEG2やWMV、H.264などの規格が存在し、今後も新たな規格が作られる可能性もある。
 「世界的にコンテンツ配信が普及すると、誰がどんな動画符号規格で、どういう著作権保護規格を使うかは予測できない。すべての組み合わせに対して専用の LSIを用意することは不可能だ」と井手野氏は指摘した上で、「アイピーフレックスでは、瞬時に動的再構成が可能なDAPDNAをネット放送対応のSTB 向けに最適化し、異なる規格にも柔軟に対応できるLSIを開発する」と同社がもつ技術の強みを生かした製品開発を行って行く考えを明らかにした。
 「DAPDNA-CEは、ソフトウエアで回路構成を書き換えることができるため、将来的には、既存の規格が更新されたり、新しい規格が出現したりした場合でも、ネット経由で回路構成を変更することで対応が可能」という(同氏)。
 具体的な技術詳細は明らかにしていないが、65nmプロセスを使い、動作周波数は333MHz以上、消費電力は現行の市場にあるソリューションと比べて数1/100程度に抑えられる見通しという。
 NEDOとの共同開発は、2007年3月まで行い、2007年末から2008年頃の製品化を目指す。
(伊藤 達哉)



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