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ARM社が、Actelを選んだ理由

[issued: 2005.10.27]

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 Actel社が「ARM社のMPUを一般消費者に」としてARM社と結んだマイクロプロセッサ・コアのライセンス契約が成果を上げている。この契約によって、Actel社の顧客がActelアーキテクチャ用に最適化された32ビットARM7 TDMI-Sのファーム・コアをActel社から直接入手できるようになったためである。

 ARM社とActel社がライセンス契約を結んだ2005年3月、ARM社の担当者は、「当社がActel社を選んだ主な理由は、Actel社のフラッシュ・ベース製品がほかの製品に比べてIP(知的財産権)保護の点で優れていたからである」ことを明かした。従来からARM社はIPの保護に力を入れており、主に直接ライセンス契約を提案してきた。しかし現在、Actel社の顧客は、ARM社と交渉することなくActel社から直接コアを入手できるようになった。
 Actel社のマーケティング部門でバイス・プレジデントを務めるDennis Kish氏は、「現在までFPGA分野には、組み込みが可能なARM社のソリューションはなかった。FPGAにプロセッサを搭載することを望んでいたユーザーに多くの選択肢はなかった。確かにARM7コアは人気があり、32ビット・プロセッサ・コアとしては最も多く使用され、よく知られていることは間違いないだろう」と述べた。

 Actel版ARMコア「CoreMP7」は、ファーム・コアである。VerilogやVHDLなどのソース・コードでは提供されていない。 Kish氏は、「両社は、Actel社のデバイス上でコアの25MHz動作性能を保証することと、コアの変更や分割をしないことを取り決めた」ことを明らかにした。
 CoreMP7は、設計プロセスの論理合成フェーズではブラックボックスに見える。ただし、「ユーザーは、バス・インターフェースや周辺回路を設計できるほか、I/Oを完全に制御することも可能である」とActel社は言う。なお同社は、コアの周辺回路構成を簡単化するために、新しいツール「CoreConsole」を提供している。

 CoreConsoleはWindowsベースのツールである。ユーザーは、割り込みコントローラやメモリー・コントローラ、タイマー、シリアル・インターフェース、I/Oポート、パワー・オン・リセット回路などのプロセッサ周辺回路を構成できる。このほか、SPIRIT(Structure for Packaging, Integrating and Re-using IP within Tool-flows)規格に対応するActel社のほかのコアのデータベースも備えている。
 さらに、Actel社はARM社の開発ツール・スイート「RealView」のユーザーに対して、Actel版RealViewを提供している。

 Kish氏によると、「CoreMP7は、「ProASIC」のタイル数で約6000、システム・ゲート数では約25万を使用する」。Actel社は、 ARM対応のM7 ProASIC3を購入した顧客にCoreMP7を無料で提供するとしている。これらの製品である「M7A3P250」と「M7A3PE600」、「M7A3P1000」は現在、試作中である。同社は、他のFPGAファミリーにもCoreMP7を搭載する予定だという。

(Electronics Weekly)

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