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低温で軟化するモバイル機器向け
燃料電池用炭化水素系電解質膜

[issued: 2005.04.12]

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 米PolyFuel社は、携帯機器向けの燃料電池用途のDMFC*用炭化水素系膜を発表した。同製品は、国内外の大手メーカーの携帯機器に搭載されるメタノールカートリッジに2007年頃には採用される見込み。燃料電池は水と燃料に空気が反応してエネルギーを発生する仕組み。効率的かつ安定的にエネルギーを発生させるためには、燃料と水でできる電子プロトンを空気と分離して、少しずつ交換しなければならない。この分離のために電解質膜が必要となる。これまで使われてきたフッ素系電解質膜は、多孔性のためメタノールと水が電解質膜の燃料極から空気極へと透過してしまい、燃料電池として効率が悪かった。そこで同社は、独自のナノスケールの技術により、炭化水素系電解質膜をDMFC用に開発・製造することに成功したもの。さらに製造ラインにおいて、フッ素系電解質膜との互換ができるよう変更し、特許出願中の独自技術により、電解質の表面改質を実現した。同社のVice President Business DevelopmentであるRick Cooper,P.E.氏は、「Tg(ガラス伝導)温度はフッ素系電解質膜より高いが、独自技術により表面の軟化温度を下げた。他社の膜とのインターフェースである触媒や炭化水素系高分子化合物についてノウハウを蓄積しており、50のテストステーションを自社に所有している。19年の開発ノウハウと17の出願中の特許技術をもとに現在、開発プロセスを統合しており、量産化と質の維持を目標にしている」と言う。同社の日本における事業化のコンサルティングを担当する、インテル株式会社の前会長である傳田信行 傳田アソシエイツ代表取締役社長は、「米Polyfuel社の炭化水素系電解質膜は、多くの日本のユーザーからの意見をくみとって開発されたもの。燃料電池市場の拡大とDMSC型の電解質膜をいっそう評価していただけるようパートナー活動を展開したい」と話した。(川島 聡)


Rick Cooper,P.E. Vice President Business Development

傳田信行 代表取締役社長



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【DMFC】
Direct Methanol Fuel Cells:ダイレクトメタノール方式

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