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2003年12月17日
「狙うのはテレビ市場」、
東芝が2004年中にもSEDを市場投入へ
 東芝は大画面のフラット・パネル・ディスプレイ搭載型テレビ受像機向けなどのディスプレイとして、1999年からキヤノンと共同開発しているSED(サーフェース・コンダクション・エレクトロン・エミッター・ディスプレイ)を、2004年中にも製品化する。同社社長の岡村正氏が2003年12月16日、記者向けの懇談会で明らかにした。
 SEDは、ブラウン管(CRT)の電子銃に相当する電子放出部を画素数分だけ作り込んだガラス基板と蛍光体を塗布したもう一枚のガラス基板を近接させて配置し、その間を真空封止したもの。CRTと同様に電子を蛍光体に当てて発光させる自発光型ディスプレイで、CRTと同程度の輝度や色あい、視野角が得られる。
 東芝が展開する具体的なSED製品について岡村氏は、「当初は、高精細が求められる医療向けで需要が高い」とした上で、「最終的にはフラット・パネル・ディスプレイ・テレビ受像機市場を狙っている。ただ、同市場ではすでにプラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)もしくは液晶パネル搭載型機種の普及が進んでいる。特に液晶パネルの価格は今後下がっていく可能性が高い。このため現時点では液晶パネルの価格やSEDパネルの量産に投じる初期投資額とのバランスなどを考えて量産規模や市場投入のタイミングを見計らっている。SEDの製造歩留まりも上げていかねばならない」と述べた。またSEDを搭載したテレビ受像機の想定価格については「液晶パネル搭載型機種の価格に10〜15%上乗せした価格程度になるのではないか。液晶パネル搭載機種との価格差はSEDの性能の良さを消費者が実際に見れば、受け入れてもらえる」と述べた。 東芝とキヤノンのSED搭載型テレビ受像機については、両社が2004年中に折半出資で合弁会社を設立し、2005年に40インチ型以上の大画面機種を量産化する方針であると、一部報道が伝えている。東芝広報部によると「東芝とキヤノンの2つのブランドで製品を出すことになる。当面はSEDを他社に供給するということはない」としている。
(川上 利真子:Electronic BUSINESS Japan
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