| 2003年12月11日 |
3次元電磁界解析ツール「MW-Studio」の改良版を
AETジャパンが発表、サブ・メッシュ機能を追加 |
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エー・イー・ティー・ジャパン(AETジャパン)は、アンテナやカプラー、ICパッケージなどの設計や、放射電磁雑音(EMI)の解析などに向けた3次元電磁界解析ツール「MW-Studio」の改良版「MW-Studio
ver. 5.0」を発表した。2004年2月に販売を開始する予定である。なお、このツールは独CST(Computer Simulation Technology)社が開発した。
MW-Studioは3次元電磁界解析に有限積分法(Finite Integration Method)を使う。このツールでは、解析するモデル(構造物)をメッシュと呼ぶ小領域に分割して解析する。今回は、このメッシュの作成方法を改良した。改良点は2つある。1つは、サブ・メッシュを生成する機能を追加したことである。この機能を利用すると、メッシュの数を従来に比べて1/20程度にまで減らせる。この結果、「従来と同等の解析精度を確保したまま、解析時間を1/10程度に短縮できる」(独CST社セールス&マーケティング部門のマネージング・ディレクターを務めるバーンハード・ワーグナー氏)という。例えば、携帯電話機用ヘリカル・アンテナを解析する場合、従来は120万個程度のメッシュが必要だった。サブ・メッシュを使うと、20万個のメッシュだけで従来と同等の精度で解析できるという。
もう1つは、メッシュ形状として正四面体を用意したことである。従来は立方体だけだった。今回はメッシュを生成する際に、ユーザーが立方体または正四面体を選択できる。正四面体のメッシュを使うことで、解析モデルの近似を高い精度で実行できるとしている。この結果、同等の解析精度であれば解析時間が短縮できる。ただし、すべての解析モデルに対して解析時間短縮効果があるわけではない。「解析モデル全体の5〜10%程度にとどまる」(バーンハード・ワーグナー氏)。例えば、半導体チップとパッケージを接続するボンディング・ワイヤーを解析モデルとした場合などに効果があるという。
このほか今回は、複数のコンピューターを使って3次元電磁界解析を分散処理できる機能を追加した。イーサーネットに接続した複数のコンピューターを使って電磁界解析を行
える。各コンピューターの分担はホスト・コンピューターが自動的に割り当てる。「解析時間を従来の数分の1に短縮できる」(バーンハード・ワーグナー氏)。
動作環境はウインドウズNT4/2000/XPを搭載したコンピューター。価格は400万〜700万円程度で、利用できる解析機能や入出力ファイル形式、追加するオプション機能などによって異なる。ただし、従来バージョンのユーザーで購入後1年以内またはサポート契約を締結しているユーザーには、今回のバージョンを無償で提供する。
(薩川 格広) |
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