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ルネサス、汎用性とリアルタイム性を両立する
マルチコアのマイクロコントローラを発表


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写真1 マルチコアマイクロコントローラのSH7205
写真1 マルチコアマイクロコントローラのSH7205

 ルネサス テクノロジは2007年4月、プロセッサコア「SH2A-FPU」を2個内蔵したマルチコアマイクロコントローラとして「SH7205」(写真1)と「SH7265」を商品化し、2007年7月からサンプル出荷を始める。SH7205は民生電子機器や産業機器向けの製品。SH7265は搭載する周辺機能によって4機種あり、カーナビゲーション機器などに向ける。サンプル価格は2500円~2800円。

 新製品は、いずれもリアルタイム制御処理に対応するSH2A-FPUを1チップに2個搭載する。それにより動作周波数が200MHz時の処理性能は480MIPS(Dhrystone 1.1)、FPUの浮動小数点演算性能は400MFLOPSを実現している。

 マルチコアのマイクロコントローラで、汎用性と高いリアルタイム処理性能を両立するために、新製品には主に3つの技術を新たに開発して採用した。その1つがマルチレイヤーバス構造である。各プロセッサコア用に2層、DMAC(direct memory access controller)用に2層を準備して、全4層の構造としている。各プロセッサコアとメモリーが独立したバスを占有する形となるため、データの転送効率が高く、バスネックによってプロセッサの処理が待たされることもない。

 2つ目は各プロセッサコアを異なるOSで動作させる技術である。例えば、リアルタイム処理を行うプロセッサコアにμITRONを、通信や画像処理などを行うプロセッサコアにμClinuxをそれぞれ実装して、異なるプログラムを2個のプロセッサコアで別々に処理させることができる。もちろん、2つのプロセッサコアに同じOSを実装することもできる。

 新技術の3つ目が2つのプロセッサ間で直接通信する機能である。これによって、片方のプロセッサコアの状態を別のプロセッサコアから確認することができ、また各プロッセサコアが処理したデータを互いに送受信することも可能だ。

 周辺機能としてSH7205はNAND型フラッシュメモリー用のインターフェースや、ATAPI(at attachment packet interface)、USB 2.0などのインターフェース、モーター制御向けの多機能タイマーユニット、10ビットA-Dコンバータ、8ビットD-Aコンバータ、などを1チップに内蔵した。SH7265は、SH7205の機能に加え、SDカードインターフェースやAAC形式の圧縮音楽ファイルに対応できるエンコーダアクセラレータ機能を備えている。自動車用途に求められる動作温度範囲(-40~+85℃)にも対応した。

(馬本 隆綱)

連絡先:マイコン統括本部マイコン製品技術統括部、03-5201-5214



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