自動車関連では、欧州の自動車メーカーによるXilinx社PLD/FPGAの採用が進んでいる。「欧州車では当社のPLDが1台当たり20個程度搭載されている例もある」(Roelandts氏)という。その用途もさまざまで、例えば、オーディオ/ビデオ関連のエンターテインメント系、ヘッドアップディスプレイや前方の車との衝突を回避するアクティブスピードコントロールなどの安全系、車外との情報通信を行うためのテレマティクス系などがある。
一方、民生電子機器でPLD/FPGAの需要が拡大している理由について、Roelandts氏はデジタルコンバージョンの動きを指摘する。これについて同氏は「携帯電話機は従来、音声のみの通信を行っていたが、最近は音声に加え、データ通信、ネットサーフィン、音楽のダウンロードなどにも使われている。こうしたデジタルコンバージョンが進んだことで、それを実現するための技術も複雑となり、ビデオやオーディオの圧縮/伸長技術にも新しい規格が生まれた。このため、新しいアルゴリズムに迅速に対応しなければならず、これらの変更が柔軟に行えるPLD/ FPGAの需要が伸びている」と一例を挙げる。
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Xilinx社、民生機器/自動車向け事業を拡大日本の自動車メーカーから認定取得
[2007年05月号]
Xilinx社の会長兼社長兼CEOを務めるWillem P. Roelandts氏
2000年に起きたITバブルの崩壊で、テレコム関連の投資が減退し、PLD/ FPGAメーカーも苦戦を強いられた。当時の同社の売り上げを見ると、通信用のルーターや基地局用装置向けの製品が全体の80%を占めていた。一方で同社は1998年以降、事業の多角化に取り組み、基盤製品であるハイエンドのFPGA「Virtex」シリーズに加え、民生電子機器や自動車に対応できる低価格製品を新たに追加した。例えば、携帯端末やデジタルカメラなどに向けた低消費電力PLDの「CoolRunner」シリーズやFPGAの「Spartan」シリーズなどである。これらの製品が従来、同社がアプローチしていなかった低コストでローパワーの要求が強い市場にも広がった。
欧州車は20個/台のPLDを採用
65nmで「Virtex-5」を量産
事業基盤となっているハイエンドのVirtexシリーズでは、最新のテクノロジで付加価値を高めている。同シリーズの最新版である「Virtex-5」は、65nmプロセス技術で同社が初めて量産するFPGAである。特に、デバイスのパフォーマンスを高めるため、チップ全体の半分がハードウエアコアで、残りがプログラマブルロジックという構成にした。
さらに、Virtexシリーズではリコンフィギュレーションが動的に行える。これはチップの動作中にも、一部のサブシステムの再定義を可能にする機能である。「携帯電話機ではカメラ機能は頻繁には使わない。使わないときはその機能に対応する回路ブロックを、例えば音楽のダウンロード用に再定義して利用できるようにしたほうが効率が良い」(Roelandts氏)という。この機能は現在、Virtexシリーズのみがサポートしているが、同氏は「近い将来、Spartanシリーズでも対応していきたい」と述べた。
さらに同氏は、「Virtex-5の量産は順調に立ち上がっている。顧客や業界からの評価も高い」と続けた。特に「Virtex-5 LXT」は、米EDN誌が主催する「第17回 EDN Innovation Awards」で2007年4月に「Innovator of the Year」を受賞した。
(馬本 隆綱)
さらに、Virtexシリーズではリコンフィギュレーションが動的に行える。これはチップの動作中にも、一部のサブシステムの再定義を可能にする機能である。「携帯電話機ではカメラ機能は頻繁には使わない。使わないときはその機能に対応する回路ブロックを、例えば音楽のダウンロード用に再定義して利用できるようにしたほうが効率が良い」(Roelandts氏)という。この機能は現在、Virtexシリーズのみがサポートしているが、同氏は「近い将来、Spartanシリーズでも対応していきたい」と述べた。
さらに同氏は、「Virtex-5の量産は順調に立ち上がっている。顧客や業界からの評価も高い」と続けた。特に「Virtex-5 LXT」は、米EDN誌が主催する「第17回 EDN Innovation Awards」で2007年4月に「Innovator of the Year」を受賞した。
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