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位相雑音測定時のオフセット周波数範囲を100MHzに拡大、アジレントのSSA

[2007年05月号]

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シグナルソースアナライザ(SSA)「Agilent E5052B」
シグナルソースアナライザ(SSA)「Agilent E5052B」

 アジレント・テクノロジーは2007年4月、同社従来機に比べ位相雑音などの測定性能を改善し、新たな機能も加えたシグナルソースアナライザ(SSA)「Agilent E5052B」(以下、E5052B)を発売した。2007年5月下旬から出荷の予定で、参考価格は1018万9894円から。

 SSAはさまざまな信号源の周波数や位相雑音、消費電流、位相トランジェントなどを評価するための測定器で、そうしたパラメータの測定を1台で行えるという。E5052Bは現行モデルである「E5052A」に対して大きく2つの基本機能を強化している。

 1つは位相雑音測定に関する機能である。従来は解析可能なオフセット周波数範囲が最大40MHzであった。すなわち、測定の対象となるキャリア信号周波数±40MHzの範囲での解析が可能だった。それに対し、E5052Bでは高速A-Dコンバータの採用や後段のデジタル回路の工夫により、オフセット周波数範囲を±100MHzまで拡大した。これによって、従来困難であった高速デジタル光通信における標準ジッター試験に対応可能となった。

 また、キャリア信号周波数近傍(オフセット周波数が100Hz以下)の位相雑音の測定感度を16dB改善した。これまで携帯電話の基地局に使われるレーザーなどの安定した信号源を評価する場合、測定器内部の雑音を平均化して下げていくのに時間を要したが、測定感度を改善したことで測定時間は現行モデルに比べて最大1000倍速くなるという。

 さらに、マイクロ波やミリ波の信号源の解析に便利なワイドモードの周波数キャプチャ機能を追加することで、同モードにおいて測定できる位相雑音の上限を30dB以上拡大した。これによって、ドリフトが比較的大きい高周波信号源の解析も可能となった。キャリア(クロック)周波数範囲は10MHz~7GHzだが、マイクロ波ダウンコンバータ「Agilent E5053A」との組み合わせで26.5GHzまで、ミリ波ミキサー「Agilent 11970シリーズ」を使えば110GHzまで、それぞれ拡張できる。

 2つ目の強化ポイントは、周波数とパワーレベルのトランジェント測定機能に関してである。ナローバンドにおける測定可能な周波数範囲は従来モデルの最大25.6MHzに対し、E5052Bは最大80MHzに拡大している。測定データは従来モデルでは10秒間しか観測できなかったが、新製品は100倍の容量のメモリーを内蔵しており、1000秒の連続測定が可能となった。ビデオトリガー機能と組み合わせることで、位相ヒット(phase hit)と呼ばれる周波数の変化も捕捉できる。

 新たに追加した機能も2つある。1つ目のAMノイズ(振幅変調雑音)解析機能を使えば、接続を変更しなくても高周波信号源のAM雑音とPM雑音(位相変調雑音)を独立して測定することが可能となる。

 2つ目のベースバンドノイズ解析機能(低周波帯域のスペクトル解析機能)を使えば、高周波信号源のDC電源のノイズスペクトラムを測定することで、DC電源に起因する位相雑音あるいはAM雑音の原因を突き止めることができる。

(馬本 隆綱)

連絡先:計測お客様窓口、0120-421345

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