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2006.10
HSDPAやWiMAXなどワイヤレステスト向け
アジレントが3種類の計測器を発表
図1 信号発生器「MXGシリーズ」
図2 シグナルアナライザ「MXAシリーズ」
図3 移動機テスター「E6601A」
 アジレント・テクノロジーは、W-CDMA/HSDPAやWiMAXなど、ワイヤレス通信/ネットワーク向けの計測器を発表した。新製品は、ローエンドからミドルレンジをターゲットとした信号発生器「MXGシリーズ」(図1)、ハイエンドと同等のアナログ性能を維持しながら価格を抑えたシグナルアナライザ「MXAシリーズ」(図2)、携帯電話機の製造ラインにおけるテストコストの低減を目指した移動機テスター「E6601A」(図3)の3機種。いずれも計測器の導入コスト低減や量産ラインにおける測定スループットの改善を狙いとして開発した。
 MXGシリーズには、アナログ信号発生器「N5181A」とベクトル信号発生器「N5182A」がある。いずれも隣接チャンネル漏洩電力比(ACPR)は、4キャリアの3GPP W-CDMA信号測定時で−65dBc(−70dBc measured)、シングルキャリア信号の場合は−71dBc(−76dBc measured)と高い。従来機に比べ8〜10dB改善し、精度は6〜8倍向上した。そのため、高い性能が要求される部品の試験にも適している。
 また、周波数や振幅、波形の切り替えはこれまで順次行うようになっていたが、新製品は同時にスイッチングが可能だ。例えばSCPIモードでは周波数や振幅を1.2ms以内で任意に切り替えることができる。これは現行の最も速い製品に比べて「2倍以上高速」(同社)という。リストモードの場合、周波数、振幅、波形の同時切り替えを900μs以内で行える。
 価格はN5181Aが77万円から、N5182Aが230万円からで、従来の同社同等品に比べて10〜25%安い。
 MXAシリーズには、周波数レンジによって4機種がある。20Hzから最大3.6GHzの「N9020A-503」、最大8.4GHzの「N9020A-508」、最大13.6GHzの「N9020A-513」、最大26.5GHzの「N9020A-526」。3G携帯電話機やWiMAX機器をターゲットとしており、変調帯域幅は標準で10MHz、オプションにより25MHzまで対応する。
 本体価格は300万〜500万円とミドルレンジに位置付けられるが、3次歪(TOI)は17dBm、平均表示雑音レベルは−154dBm/Hz(1GHz、プリアンプなし)、振幅測定確度は+/−0.3dB、ダイナミックレンジは73dBと、同社の最上位機種「PSAシリーズ」とほぼ同等の性能を実現している。さらに、ベクトル信号解析ソフトウエア「89601A」を本体に内蔵することもでき、ワイヤレスLANやWiMAX、cdma2000などに対応したさまざまな変調解析が、パソコンを使わなくても行える。
 E6601Aは、携帯電話機の製造ラインで最もテスト時間を要するRF校正での時間短縮とテストコストの低減に重点を置いた。今回はRF校正のみに対応しているが、今後はRFパラメトリックテストや機能テストもサポートしていく。
E6601Aのテストに要する時間は従来に比べ最大30%速くなった。これによって、測定ポイントが増えるマルチバンド化への対応も容易になる。端末1台当たりのRF校正時間を短縮するため、非呼接続によるテストを行ったり、ベースバンドLSIメーカーとの連携も行ったりしている。
本体価格は300万円で、GSM/GPRS校正アプリケーションおよびW-CDMA校正アプリケーションはそれぞれ70万円。同社は使用期間を限定する新たなライセンス形態も導入した。1カ月、3カ月など短期の契約が選べる。これまでの永久使用契約に比べ、例えば1カ月契約の場合、ライセンス料は約1/10で済むという。GSMあるいはW-CDMAなど方式の異なる端末の生産計画が短期的に変動する場合などに有効である。
(馬本 隆綱)
連絡先:計測お客様窓口、0120-421345

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