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2006.7
低消費電力IC設計の仕様記述で共通フォーマットを策定へ
 米Cadence Design Systems社は、消費電力の小さいICを開発する際に、消費電力管理に関する設計者の意図を記述するための共通フォーマットを策定していく組織「Power Forward Initiative」を結成した。「Common Power Format」(CPF)と呼ぶ新しい仕様言語の標準化を目指す。これによって論理合成や検証、テストなど各設計工程での自動化が可能となり、設計の上流工程でいろいろな不具合を取り除くことができる。今回、半導体メーカーなど主要10社が集まり、実証プロジェクトで検証した後、2007年にも一般に公開していく。これまでイニシアティブに参加を表明している企業は、Cadence社のほか、米AMD社や英ARM社、カナダATI Technology社、米Freescale Semiconductor社、富士通、NECエレクトロニクス、台湾TSMC社、米Applied Materials社およびオランダPhilips Semiconductors社の10社。
 IC設計において、チップの性能やチップ面積などに加え、数年前からチップの消費電力が大きな課題となっている。こうした中、ICの機能設計に関してはVerilogなど業界標準の記述言語を用いるのが一般的で、設計の上流工程から下流工程まで共通言語でリンクされている。これに対し、消費電力の管理に関してはツールにどのような指示をするかは統一されておらず、チップメーカーによってまちまちだった。
 今回結成したイニシアティブでは、すでに業界で標準化されている機能記述やタイミング記述のように、消費電力管理についてもIC設計者の意図を記述する共通フォーマットを決める。これによって、消費電力に関する設計上の制約を単一ファイルで共有し、そのファイルを設計フロー全体に適用していく考えだ。
(馬本 隆綱)

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