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2006.4
センサーや電源モジュールなど開発品を展示
――MITSUMI SHOW 2006から
図1 「MM3208」を実装した評価ボード
 ミツミ電機は、2006年2月に開催した「MITSUMI SHOW 2006」で同社の最新技術を公開した。各種センサーや、電源用の部品、高周波モジュールの参考展示が目立った。その中から主な出展品を紹介する。

8ビットマイコン内蔵のフューエルゲージIC

 リチウムイオン電池フューエルゲージIC「MM3208」は、携帯機器の電池残量モニターに必要な機能を1チップにした(図1)。形状は現行のリチウムイオン電池保護モジュールより小さくでき、厚みも1セルの電池パックに収まる高さに抑えられるという。
 今回試作したMM3208は、ルネサス テクノロジからライセンスを取得したCPUコア「H8/300L」やΔΣ型の16ビットA-Dコンバータ、512KバイトのEEPROM、SCIまたはI2Cインターフェースなどを搭載している。これにより、従来3〜4チップで構成していたものを1チップで実現した。
 CPUコアを組み込んだことで、A-Dコンバータの後段にあるデジタルフィルタリング処理をソフトウエアで行える。例えば電流は16ビット、電圧は12ビット、温度は10ビットの分解能でそれぞれセンシングするように設定できる。また、EEPROMを内蔵しており、さまざまな電池仕様に応じたパラメータの設定や変更ができる。量産品向けにはマスクROM版も用意している。さらに、セキュリティ機能によって、機器メーカーが推奨する電池以外(例えば模造電池など)を排除することが可能となる。
 対応できるリチウムイオン電池は1セルから4セルまでで、携帯電話機からデジカメ、ノート型パソコンなどに向けた電池パックに利用できる。

軽負荷時に変換効率75%と高い、待機時用の補助電源モジュール

図2 「STM-2」
軽負荷時において、変換効率が75%と高い。
 33mW程度の軽負荷時において変換効率が75%と高い絶縁型AC-DCコンバータ「STM-2」も展示された(図2)。無負荷時の消費電力も2mW(AC 100V入力時)と従来品の1/10である。
 用途は、映像機器やエアコンなど、リモコン待機モードがある家電製品全般の待機時用の補助電源。
 新製品の回路構成は、従来の待機時用の補助電源モジュールとは全く異なるという。アナログ制御ICを新たに開発することで小型かつ省エネルギーを実現した。
 入力電圧はAC100V〜AC240Vでワールドワイドに対応。定格周波数は50/60Hz。定格出力電圧は3.3V±4%。外形寸法は50mm×22mm×35mm(最大突起部は含まない)と小さい。
 今回開発した技術は今後、非絶縁型のモジュールなどに展開するという。価格は今のところ未定。「出荷数が上がれば価格を抑えられる。将来の省エネ対策を見据えた製品である」(説明員)。

骨伝導センサーより感度が高い、肉伝導センサー

図3 「肉伝導センサー」
所定の皮膚表面に装着することで、周囲の雑音を低減して発話音声を拾える。
 ミツミ電機と旭化成は、奈良先端科学技術大学大学院の鹿野清宏教授、中島淑貴博士(現ATR)の研究成果をもとに、皮膚表面から体内伝導音をサンプリングする「肉伝導センサー」を共同試作し、会場でデモを行った(図3)。
 肉伝導センサーは、従来の骨伝導センサーと比較して感度が高いという。また、携帯電話機のマイクとする際、骨伝導センサーは歩いたときに足の骨から伝わる振動を感知してしまうが、肉伝導センサーでは感知しないという。カーナビに使用した際の、ロードノイズについても同様のことが言える。ただ、肉伝導センサーは骨伝導センサーの様にスピーカにはならない。
 肉伝導センサーのコア技術は、皮膚に直接あたる部分のソフトシリコーンにある。ソフトシリコーンは人間の皮膚と同じ振動の伝わり方をするため、音声振動の減衰や反射といった弊害を防ぐ。音質補正回路により、空気伝導音並みの音質を実現する。内部構造の詳細は公表していないが、ソフトシリコーンの内部にはコンデンサマイクの様なものがあり、振動で容量を変化させて信号にしている。
 以下の仕様はすべて予定値。振動特性は100Hz〜3.5kHz。動作電圧は3V。外形寸法はΦ20mm×5mm。重量は1.5g。
(馬本 隆綱、川村 祥子)
連絡先:ミツミ電機、042-310-5333
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