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2006.4
部品実装面積を1/2にする、2次側の同期整流用制御IC
図1 2次側の同期整流制御用IC「IR1167」
 インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)は、部品点数を1/4に削減できる、スイッチング電源の2次側の同期整流制御用IC「IR1167」のサンプル出荷を開始した(図1)。従来は約20個の部品を必要とした回路の機能を、6個程度の部品で実現する。また、120W出力(19.5V/6.15A)のアダプタにおいて効率を約1%上げられるなど、効率の改善も可能。これらにより、プリント基板の部品実装面積を1/2にできるという(図2)。
 フライバック型や、共振型のハーフブリッジ・コンバータに向ける。
 2次側の同期整流回路は、整流回路のダイオードをFETと駆動回路に置き換え、導通時の順方向電圧を小さくして電力損失を抑える回路。これまで、2次側の同期整流用FETの制御は、カレントトランスを使った複雑な電流制御の回路が主流だった(図3)。効率や精度を高めるのが難しいだけでなく、約20個の部品が必要だったという。さらに、電源メーカーが回路のライセンスを持つため、ライセンス料のコストがかさむ。

図2 「IR1167」により部品の実装面積を1/2にする
実装部品数を1/4に削減。効率の向上によりFETパッケージの小型化し、ヒートシンクを無くすことも可能。

 IR1167は、同期整流用FETのドレイン-ソース間の電位差を検出し、オン/オフを制御する(図4)。電圧制御のため、従来の電流制御の回路と比較して精度が高い。外付け部品は抵抗器とコンデンサ、同期整流用のFETである。
 シンク/ソース電流は7A/2Aと大きく、高いスルーレートで同期整流用のFETを駆動してスイッチングロスを減らせる。これによりFETのパッケージを大型なTO-220からSO8と小さくし、ヒートシンクを取り除くこともできる。

図3 カレントトランスを使った2次側の同期整流回路
部品点数は約20個。
図4 「IR1167」を使った2次側の同期整流回路
部品点数は6個程度。FETのドレイン‐ソース間の電位差を検出して制御する。

 プロセスは、同社の200V耐圧のものを使用。動作電圧は20Vで、ゲートドライブ用の出力電圧は10.7Vまたは14.5Vと高いため、30V〜200V級のFETを低オン抵抗で制御できる。
 同じ方式で制御する同期整流用ICは、競合他社がすでに量産出荷している。しかし、ゲートドライブ用の出力電圧は最大値で5.5Vと低く、シンク電流/ソース電流も2A/3.5Aと小さいという。また、駆動電圧も4V〜5.5Vと低いため、比較的多くの外付け部品が必要だった。
 スイッチング周波数は、新たに開発した高速コンパレータの内蔵により500kHzまで対応する。
 待機時消費電力は1W。米国カリフォルニア州エネルギー委員会CEC(California energy commission)の80Plusに準拠する。パッケージは8端子のSOPとDIPがある。サンプル価格はSOPが290円、DIPが310円。設計支援として、外付け部品の設計ソフトと、専用の治具を準備している。
(川村 祥子)
連絡先:IRジャパン、03-3983-0837
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