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2006.3
マルチコア対応のマイコンボード、通信・画像処理機器向け
 東京エレクトロニツクシステムズは、Altera社製のFPGA「CycloneII」を搭載した、マルチコアプロセッサ対応のマイコンボード「AμDPII(AμCE Dual Processor Module)」を開発した。メモリーや外部インターフェースを多数搭載しながらも、外形寸法は119mm×65mmと小型だ。通信、画像処理機器などのアプリケーション開発に向け、2006年3月から販売を開始する。
 AμDPII に搭載のCycloneII「EP2C35F672」には、32ビット命令のソフトコア・プロセッサNiosIIを2つ内蔵した。コアが2つあることで、複数の処理を分散して実行することができる。また、256MビットのSDRAM、16MビットのSRAM、128Mビットのフラッシュメモリー2個など、マルチコアに対応できるようメモリー機能を充実した。外部インターフェースは、RS232C、10BASE-T/100BASE-TX、CFインターフェース、JTAGインターフェースなど多数装備されており、様々な分野のアプリケーションに対応できる。
 独自の実装技術を駆使することで、ボードの両面を使って周辺部品や回路を実装した(図1)。これにより省スペースと多機能の両立を実現した。
図1 基板両面を使って119mm×65mmのスペースに多くの機能を実装した。

 同社が行ったAμDPIIのデモでは、2つのコアのうちの1方でネットワーク機能を制御し、もう1方でLCDの表示、LEDの点滅を制御した。この際、ネットワーク機能の制御を担うコアは、OSに「μC-Linux」(MMU(memory management unit)を持たないプロセッサをサポートするOS)を使って管理した。また、LCD表示、LED点滅に関しては、ITRONベースのOSで管理した。
 2種類の異なるOSで同時に制御したが、いずれもスムーズに動作し、マルチコア対応の優位性を発揮した。「アプリケーションを処理しながら、同時にイーサネット経由の通信もしたい場合、1つのコアで処理しようとするとパフォーマンスが大幅に劣化する。マルチコアで処理することで、パフォーマンスを維持できる」(同社)という。AμDPIIは組み込み機器開発向けの評価ボードではあるが、「そのまま製品に適用しても十分に使えるレベルである」(同社)という。 (伊藤 達哉)
連絡先:代表、044-548-5271
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