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pulse
2005.11
データ変換器の市場シェアNo.1
Analog Devices社が集積化を推進
米Analog Devices社、ウエーハ生産拠点Limerick工場
米Analog Devices社、ウエーハ生産拠点Limerick工場
 米Analog Devices社は、データコンバータIC市場で4割のシェアを持つトップメーカーである(出典Databeans, March 2005)。その強さは信号処理の技術に特化し、中長期をにらんだコア技術の開発と、売り上げに直結する製品開発に対するバランスの取れた投資戦略にある。
 同社は2005年1月に創立40周年を迎えた。2004年10月期の売上高は26億3000万米ドルで、そのうちデータコンバータの売上高は4割を占める。R&D投資は5億米ドルで、全売上高に占める比率は19%と高い。「常に5年先を見据えて開発投資しなければ、最先端の技術について行けなくなる」(同社)という判断があるからだ。データコンバータの開発の方向性については「顧客のニーズや問題点のフィードバックで決める」(高速シグナルプロセッシングバイスプレジデント、John Hussey氏)という。
 顧客の要求は高速化や高分解能だけではない。A-Dコンバータと、温度センサー、キャレリブレーション機能などを1チップ化した、24ビット分解能ΣΔ容量デジタル・コンバータ「AD7745」を例にとると、コストを65%まで下げた上、精度を350倍以上にできた。
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 必要な変換速度や分解能が決まっている顧客にとっては、小型化や使い勝手の良さ、低消費電力を求める。チップ単体が高価であったとしても、実装面積が小さく、放熱や性能の精度を得るための対策が不要になれば、結局はコストダウンにつながるからである。
 同社が強みとする基盤技術の1つに高耐圧、高精度のアナログ回路と高集積のデジタル回路を1チップに混載できる「iCMOS」技術がある。独自の技術を使ってCMOS内で耐圧の低い部分をシリコン基板電位から絶縁分離できるため、異なる電源電圧を1つのチップに集約できる。最大耐圧は30Vと高い。従来の30V耐圧品と比較して線幅を約1/10の0.6μmにでき、チップサイズを小さくできる。
 1チップ化にあたっては、顧客の要求をどこまで取り込めるかが鍵になりそうだ。また、今後についても「低電力、小型パッケージで性能はNo.1のマーケットリーダーを維持したい」(同氏)と語った。
(川村 祥子)

 

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