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2005.9
ATCA規格ボード用パワー入力モジュール
設計期間を短縮し部品点数1/100に

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 タイコ エレクトロニクス アンプは、通信用ボードの業界標準バス規格ATCA PICMG3.0に対応した、パワーインプットモジュール「PIM200」を2005年9月に発売する。
 新製品と同等の機能をディスクリートで組む場合と比較して、開発や評価する時間を大幅に短縮できる上、PIM200を一つの部品として扱うことで部品点数を1/100程度にできる。在庫管理面などからも低コスト化を実現する。単価は1000個購入時で45米ドル。
 PIM200は、ATCA PICMG3.0の電源に関する規格で要求されるすべての機能を備えるという。
 最大入力電力は200Wで、1ボードあたりの最大消費電力に対する規定を満足する。入力電圧は−38V〜−75Vで、−48Vと−60Vのどちらの給電系にも使用できる。デュアル入力の切り替え機能、国際無線障害特別委員会(CISPR)のCISPRクラスBのレベル以下にとどまるEMIフィルタ、UVLO(Under Voltage Lockout)、過電流や過熱に対する保護機能などを備える。活線挿抜にも対応し、効率は入力電圧−48V、電力200W時で97%。
 ATCAは、入力瞬停(5ms間0V)時も正常動作であることを規定している。入力電圧でバックアップコンデンサに充電してこの要求を満たそうとすると、容量が約6000μFのコンデンサが必要となる。PIM200は72Vを出力する機能を持つため、1500μF程度と1/4の容量で済むという。バックアップコンデンサ数を減らせるため、基板の占有面積やコストを削減することができる。
 5Vまたは3.3Vの補助電源を内蔵し、PIM200の出力側に搭載するモジュールのオン・オフ制御などに使用できるIPM(Intelligent Platform Management)駆動用として使用できる。
 外形寸法は70.6mm×36.8mm×12.7mmと小さく、両面実装品なのでボードの占有面積が狭い。
 ATCA対応の100W以上のボードは中間バスアーキテクチャ(IBA)が推奨されている。例えば絶縁型DC-DCコンバータで、48Vから中間バス電圧12Vに降圧し、ICなどの負荷の近く配置した非絶縁POL(Point Of Load)DC-DCコンバータで、中間バス電圧12Vから負荷の入力電圧1.5Vまで下げる、という構造だ。特徴として、低コストやPOLとの組み合わせによる高い柔軟性が挙げられる。
 同社は絶縁型と非絶縁型のDC-DCコンバータを多数取りそろえている。
図1 PIM200
図1 PIM200
これらの製品と新製品との動作上の相性は確認済みであり、DC-DCコンバータも組み合わせて市場の拡大を狙っている。
 ATCA(Advanced Telecom Computing Architecture)は新しい機器を市場に投入するまでの時間短縮や、購買する業者の選択肢の拡大、開発コストの低減などでシステムのコストダウンにつながることから支持を得ている(EDN Japan8月号 cover story参照)。PICMG(PCI Industrial Computer Manufactures Group)が策定した。
 PICMGは、産業用、電気通信用のコンピュータアプリケーションに向けたPCIベースのシステム、ボードの仕様を標準化することを目的として1994年に創立した協会で、HP社、IBM社、Intel社などが協賛している。PICMG 3.0の策定は、同社を含め、部品メーカーと通信機器メーカーの100社以上が2001年から着手し、2003年にATCAの基礎となる規格PICMG3.0を発表した。
 ATCAの規格は、給電のほか、シェルフとボードのそれぞれ寸法や構成、ハードウエア、ソフトウエアインターフェース、冷却などにおよぶ。
(川村 祥子)
 

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