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2005年5月号
汎用照明への期待がかかる
高輝度LED


近年、高輝度LEDの製造技術が進化し、製造費用も低下の一途をたどっている。しかしながら、従来の蛍光灯などと比較すれば、まだ現状ではLEDの発光効率は劣っている。とはいえ、自動車業界などでは運用費や維持費の安さから、テールランプやブレーキランプ、方向指示ランプなどに採用され始めている。そして、発光効率のさらに高いLEDが利用可能になれば、室内インテリア照明のような住宅用照明器具などにLEDが適用されていくであろう。しかしメーカーは、ようやく高い色温度の光源としてのLED応用に取り組み始めたばかりなのだ。

Joshua Israelsohn
 高輝度LEDの製造プロセスや素子設計、組み立て技術の進化は、LEDの照明性能を向上させ、購入・設置費用を急激な勢いで低下させている。接合部の形状や蛍光体の再放射、レンズ構造などの改良により、LEDの発光効率は向上した。その結果、期待する光出力を得ることが可能となったのだ(p.56「実験室の中のLED」参照)。
 高出力白色LEDは、広い発光スペクトルを得ることができるため、保守の必要性が少ない、エネルギー効率のとても高い汎用照明光源として期待されている。
 普通の室内蛍光灯と比較するとLEDの発光効率はまだ多少悪い。しかし、「LEDは環境に優しい。なぜなら蛍光灯と違って水銀を使っていないからだ」と、台湾のSemiconductor Lighting Industry Associationの会長であるYung S Liu博士は述べている。
 “固体照明”として、構造面と運用効率面でLEDは優位に立ってはいるが、市場の牽引役になるまでには至っていない。
 その一方で、さまざまな分野のOEM設計者やマーケティング担当者は、固体照明を適用する範囲を広げ、市場が受け入れる様子を注意深く見守り続けてきた。しかし、LEDは従来の照明器具とは大きく異なり、その寿命までの最終消費者から見た費用便益がさまざまであるという事実が、市場の価値観を複雑にしている。
 タングステン・フィラメント電球や蛍光灯に比べて、高輝度LEDは運用・保守の費用が極めて低く、初期投資費用の高さを帳消しにすることができる。実際にその数値は計算した結果と変わらず、「価格が一番、それ以外は二の次」という考え方が支配的である消費者市場において、このLEDの持つ特徴は強力な売りとなる。
 高出力の固体照明器具が、なかなか大量に市場に出回らないのは、照明器具メーカーの歴史的な理由がある。タングステン・フィラメント電球の設計では、電球が高温になることで周囲材料が火災を引き起こす危険性や、器具を操作する人へのやけどの危険性がないというレベルまでしか、熱に対する管理を考慮してこなかった。しかし、LEDの光出力や動作寿命を最適化する高輝度LEDの照明器具を設計するためには、なんらかの熱に対する配慮が必要である。
 今すぐ、高輝度LEDが金物屋やホームセンターの商品棚に陳列されている従来のフィラメント電球や蛍光灯に取って代わるわけではないが、自動車や交通制御、屋外看板など、高効率、長寿命という特徴が生かされるすべての応用機器に使われだすことになるのもそう遠くはない。

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高輝度LEDの採用が始まった

  「初期の採用者が自動車業界」というケースはあまり聞かない。そのようなことはあり得ないと断言する人もいるかもしれない。しかし高輝度LEDは、いくつかの有力な特質を自動車メーカーにもたらしている。採用されたのは比較的新しいが、高輝度LEDが持つ潜在的な特質は、ずっと以前から使われ、実績が証明されているLED表示器と同じ原理であり類似したプロセスに由来するのである。
 LEDを使った自動車のテールランプや方向指示ランプ、前照灯やブレーキランプは、白熱電球が抱えていたいくつかの重大な制約を解消することができる。自動車が衝撃や震動を受けると、白熱電球のフィラメントの抵抗値が正の温度係数であることから生じる突入電流が、電球の寿命を早めることになる。また頻繁に点滅するブレーキランプ動作による熱サイクルも、白熱電球の寿命を縮めることになる。また、白熱電球の突入電流も回路保護や故障検出を困難にしている。このため自動車メーカーは、ヒューズの損傷や故障の誤検出を起こさないよう、ヒューズの定格と故障検出のしきい値を、突入電流の大きさや持続時間に対応できるようにしているのだ。

車への採用で特徴を発揮するLED

 一般に、フィラメント電球に比べLEDの構造は自動車が遭遇する衝撃や震動に対して、頑丈にできている。質量が小さく小型であるため、衝撃や震動が機械的モーメントに及ぶ範囲を狭くするからだ。自動車の設計者はLEDを採用することで、照明機能をより小さなスペースに押し込むことができるだけでなく、車両全体の設計に合わせて照明を取り付けることができる。CHMSL*)をリアデッキに取り付ける代わりに、トランクのふたにその機能を取り込んだ車などはその一例だ(図1)
 自動車後部の外部照明とその制御では、制御装置と被制御装置が離れている場合に、いくつかの興味深い問題が起こっている。LEDは基本的に電流素子である。電子−正孔対は電子放出性化合物の中で再結合し、同時に光子を放出する。電流の増大とは、それに応じた再結合速度と光束出力が増加した結果である。その過程の効率は100%ではない。電流の増加によって、“1−η”の電力が損失し、素子の自己発熱が増大する。動作条件が悪くなければ、LEDはフィラメント電球のような破滅的な故障はしないものの、時間とともに暗くなる。機器設計者の多くは、LEDの光出力が初期値の50%になったときをLEDの寿命と規定している。過電流や過熱状態ではLEDの寿命はさらに縮まる。そのため、ほとんどの半導体メーカーはLEDへの電源供給を、注意深く制御することをOEMメーカーに勧めている。
 LEDを用いたCHMSLやテールランプアセンブリの寿命は11年と想定している。それを実現するためにも、車体制御モジュールは素子を定電流で動作させるべきである。しかしながら、米Analog Devices社の自動車市場の専門家であるBill Reidel氏は、「定電流設計では車体制御モジュールとランプアッセンブリ間の配線が複雑になるため、設計者は電源制御ICを車体制御モジュールから取り出し、ランプハウジングに置くことになる」と説明している。一方、定電圧駆動設計を用いると、制御ICを制御モジュールに残すことができ、故障の検出ができるとともにヒューズや制御モジュールとランプハウジング間のかなりの量の配線など、外付け部品の点数を削減できる。
 米Texas Instruments社のAutomotive Applications EngineerのKeith Wolford氏は、これに同意して次のように述べている。
「LED制御ICが備えている機能の1つは、ヒューズ機能である。もしランプハウジング内にLEDドライバICがあると、電力をそこまで分配しなければならない上、ヒューズも必要になる。ところが中央照明モジュールがあれば、電源が供給される部分にヒューズを取り付けるだけである。ランプハウジングの1つのワイヤがショートしたとしても、LEDドライバICの診断機能により、電子回路がそれを保護するため、ランプハウジングの各ラインにヒューズは必要なくなる…」。
 Analog Devices社のLEDドライバ/モニターIC「AD8240」は、これを具現化したものだ。この部品は、供給電源が9V〜27Vの範囲で動作し、消費電流は300μAである。PWM入力は、自動車の規制に準拠した昼間と夜間の異なる最小輝度レベルを保つなど、ランプの輝度を制御している。外付けのハイサイド電流分路とオンチップ・コンパレータからなる過電流検出回路は、分路抵抗での電圧降下が5Vの基準電圧を超えた場合にラッチオフする。各PWMサイクルの後にラッチはリセットされる。
 分路抵抗と外付けのPNPパス素子は、最大負荷電流を制限している。メーカーの推奨する分路抵抗の値は0.1Ω〜0.5Ωで、これは最大負荷電流の2A〜0.4Aに相当する。制御部品のマイクロコントローラは、A−Dコンバータ入力チャンネルを介し、ICのセンス端子で負荷電流をモニターする。AD8240は、負荷オープンや短絡の検出、および直列に接続した複数LED内の1個の短絡というような部分故障も検出する。このドライバ/モニターICのパッケージはMSOP-8であり、1000個購入時の単価は1.15米ドルである。
 ローサイド・コントローラを必要とする設計では、ベルギーのMelexis Microelectronic Systems社の「MLX10801」を検討してもよいだろう。これは外付けのパス素子なしで、ピーク550mA、平均400mAの絶対最大電流を流すことができる。末尾に「A」の付くパッケージ・オプションでは、同じチップをサーマル・パッド付きのMLPD-8パッケージに封入して販売される。それによって熱抵抗RΘJAが120K/Wから37K/Wに減少する。このパッケージに変更することで、絶対最大ピーク電流は1.2A、平均電流は750mAへと増大する。
 ローカル・マイクロコントローラは、A−Dコンバータ・チャンネルを介し、診断端子で負荷電流をモニターする。A−Dコンバータ・チャンネル数よりも多くのドライバ/モニターICを使う設計では、1つのアナログ入力で、グラウンド電流をまとめ、その合計値がモニターできる(図2)
 Melexis Microelectronic Systems社はMLX10801の特徴を、一連のトランジェントパルス、40Vの負荷ダンプ、クランクに起因した低電圧条件など、起こり得る非標準動作条件下でも素子が動作し続けられるとしている。OEMメーカーは、プログラマブルな不揮発性データラッチにより、オンチップまたは外付けのセンスダイオードのいずれかで温度測定ができる。制御入力によりLEDドライバICは、一般的な特性であるPWMの調光を可能にしている。32ms以上制御入力を強制的に“ロー”に保持すると、ドライバICはスリープモードに移行し、静止時電流を2mAから105μAに減少する。制御入力を8μs以上、強制的に“ハイ”に保持すると、わずか300μsでウエイクアップ・シーケンスに入る。


大型・高密度ディスプレイへの適用

 屋外看板用のLEDビデオ・ディスプレイは、数千もの高輝度LEDをRGBピクセル構成で使っている。動的ピクセル制御に必要な電源管理、巨大で高密度のLEDアレイにおける電力損失の課題、そして高額な保守・修理費用などは、OEMのディスプレイ設計者にとってさまざまな必要条件が組み合わさった厄介な問題である。
 Texas Instruments社の「TLC5922」は、大型ディスプレイに適したLEDドライバICで、高いチャンネル密度と小型パッケージを特徴としている。HTSSOP-32パッケージのTLC5922は出力が16チャンネルある。各出力チャンネルは個別のオン・オフ制御に加え、チャンネルごとに、0〜80mAの範囲でプログラム可能な1%精度(標準値)の定電流を流すことができる。具体的には、1個の外付け抵抗により最大出力電流を設定する。さらに、外部プロセッサより各チャンネルのドット補正レジスタに7ビットのデータを入力することで、チャンネル電流値を、最大値に対して128段階に設定することができる。これにより、個々のLED輝度バラツキを補正することができるわけだ。
 外部のプロセッサとの通信は、データ転送速度が最大30Mビット/秒のシリアルポートを用いる。さらに、このマルチチャネル・ドライバICは2つのエラーフラグを備えている。1つは、LOD*フラグで、出力チャンネル上で断線したLEDの有無を知らせる。具体的には、新しいチャンネルのオン・オフデータにおいて、クロック入力されるたびにドライバが知らせるシリアルビット・ストリーム信号を調べることで、ホストプロセッサが各チャンネルのLODフラッグの状態をポーリングできるのだ。TEF*は、チップの温度が160℃のしきい値を超えたことを示すフラッグ。LODもしくはTEFのいずれかのフラッグが立った場合には、ドライバICの安全回路が働き、オープンコレクタ出力Xdownを接地する。複数のドライバICのXdown端子を1個のプルアップ抵抗に接続しておけば、共通の割り込み信号を生成することができる。つまり、多くのチャンネルを必要とするときにこの回路は有用となるのだ。
 このマルチチャネルドライバICは、3V〜5.5Vで動作するが、出力が17VのLED駆動用電源電圧にも耐えられる。ドライバICの静止時の電流値は動作温度の下限で最大となる。シリアルポートのクロック速度が最大になると、初期の最大値(−50℃時)が約62mAだったものが約25mAまで低下し、そのときのチップ温度は約120℃まで上昇する。クロック・バースト間の静止時電流値は、電流プログラミング抵抗値が1.3kΩ〜10kΩで、6mA〜12mA近くまで低下する。このICの価格は、1000個購入時の単価が1.9米ドルだ。

新たな適用例

 高輝度LEDのもう1つの新たな適用例は、低電圧ハロゲンランプの代替である。電源モジュールを共有するグループで、一般的に使われている低電圧ハロゲンランプをLEDに置き換えるシステムでは、制御回路をランプ・ハウジングにうまく収められることでメリットが出てくる。この手法はダイレクトな置き換えや混在した使用をも可能にする。
 英Zetex Semiconductors社の「ZXSC310」は、LED駆動制御ICの例である。ZXSC310はわずかな外付け部品を追加するだけで、500mAを超えるピーク電流を流すことができ、直列に接続した複数のLEDを十分な輝度で発光させることができる(図3)。標準値で19mVの出力電流内部基準電圧と、低抵抗値の外付けセンス抵抗によってピーク電流を決める。
 電流のランプアップ時間(TON)は、ピーク電流とインダクタンスの値に比例し、誘導電圧に反比例する(VL=VIN−VLED)。ランプダウン時間(TOFF)は固定されている。このドライバICは200kHz以下の周波数で動作させるような場合に使える。効率は多少悪くなるが、より高い周波数での使用も可能である。ピーク電流を設定するのとランプアップ時間を設定するのとの中間では、ZXSC310を連続または不連続モードのいずれかで動作させることができる。連続モードでは、電流のランプ速度の時間積分値は、TOFF期間のピーク電流よりも小さい。順方向電流は次のTON時間が始まるまでノン・ゼロのままである。不連続モードではLEDの順方向電流はTOFF時間の終わりまでにゼロになる。パッケージはSOT-23-5を採用した。1万個購入時の単価は40セント。
 米Vishay Intertechnology社は、2Aまでを出力できるシングルチャンネルとデュアルチャンネルの定電流LEDドライバICを販売している。シングルチャンネル向けの「FX4040G711」とデュアルチャンネル向けの「FX4040G721」は、チャンネル当たり1個のプログラミング抵抗を外付けするだけで、最大20Vの電源で動作する。さらにコンデンサを外付けすると、入力電源電圧を35Vまで引き上げることができる。
 FX4040G7シリーズのパッケージは、10mm ×10mmのBGA-9である。1万個購入時の単価はシングルチャネルのFX4040G711が1.44米ドル、デュアルチャネルのFX4040G721が2.16米ドル。動作温度範囲は産業用途向けの−40〜85℃である。

小型のフラッシュを求めて

 携帯電話機業界が最近、高収益を上げているカメラ付き携帯電話機は、低光量下でも写すためのフラッシュ光源が必要である。しかし、携帯電話機は筐体(きょうたい)が小さいため、キセノンフラッシュライトと駆動電子回路を内蔵できない。また携帯電話機では、キセノンフラッシュライトの1μsという高速発光性能までは必要としていない。数msのフラッシュ発光時間で十分である。そこで携帯電話機メーカーは、フラッシュ光源として白色LEDを採用した。残念なことに、多くのモデルはフラッシュ用の白色LEDをわずか数百mAで励起しているため、フラッシュのようには見えるものの、十分な効果は得られていない。“売れるフラッシュ”にするためには、LED駆動用の電子回路に、0.5A〜1Aあるいはそれ以上の電流を流す必要があり、できるだけ小さな容積にしなければならない。
 複数のICメーカーは、大電流のフラッシュライト用ドライバICの開発に取り組みつつある。オーストリアのaustriamicrosystems社や米Linear Technology社の製品が実証しているように、問題を解決するためのアーキテクチャは1つではない。austriamicrosystems社の1AチャージポンプIC「AS3683」は、ポンプ比率を等倍、1.5倍、2倍の3段階に切り替えられる。このICは2つのフラッシュ電流の制御モードを持っている。シリアルインターフェースにより、マイクロコントローラが電流値を15mA〜1Aの範囲に設定できる「ソフトフラッシュ」モード。3本の入力端子を使い、8つの電流値から1つを選択することで、ソフトウエアの処理時間を削減するハードウェア制御モード。このように、フラッシュシステムはわずか2本の線で信号を送ることにより、電流値をプレビュー用とフラッシュ用とに切り替えることができる。
 また、このドライバICはプレビューおよびフラッシュの発光時間を100ms刻みで800msまで個別にプログラム可能である。シリアルポートやハードウェアポート、または別のプレビューやストローブ端子を介して、プレビュー時間かフラッシュ時間かを外部に伝える。QFN-24パッケージは6個のLEDを2つのグループに3個ずつ、別々にアドレスするのに十分な、I/Oのフレキシビリティを提供している。1000個購入時の価格は1.8米ドル。
 Linear Technology社のバックブースト・コンバータ「LTC3453」は、パワー変換のアーキテクチャが異なるだけでなく、制御インターフェースも今までのものと逆の手法を採用している。2端子の制御インターフェースで、フラッシュLEDに500mAの電流を供給している。
 このドライバICは、2つのプレビューモード、つまり「トーチ」モード(フラッシュモード)とシャットダウンモードを備えている。2つの抵抗で3つのアクティブモード、つまり2つのトーチモードと、その和としてのフラッシュモードのための電流値を設定できる。推奨値は150mA、350mA、500mAである。なお、シャットダウン時のドライバICの残存電流は6μAである。最小入力電圧は2.7Vであり、1個のリチウムイオン電池で1〜4個のLEDを駆動できる。パッケージの底面にあるパワーパッドは、フラッシュ・サブシステムの熱設計を簡略化するのに役立つ。LEDの断線およびショートやチップの過熱に対する保護機能も備えている。パッケージはDFN-14である。1000個購入時の単価は2.10米ドルとなる。

実験室の中のLED

 米国エネルギー省によれば、米国で生産される全電力の23%は照明用で消費されている*1)。同省は、GaN系LEDを使った発光効率200lm/Wの固体光源を開発するというプロジェクトに積極的に資金を提供している。この「200lm/W」という数字は、白色LEDを含め現在の照明技術の中でも、ひときわ際立っている(表A)。同省では、このような素子により、年間300億米ドルを超える電気が節約されるだけではなく、原油輸入の削減や炭酸ガス放出の削減にもなると見込んでいる。このプロジェクトは米 University of California-Santa Barbaraと米Rensselaer Polytechnic Institute(米ニューヨーク州、Troy)のLighting Research Centerが共同で行っている。
 米General Electric社や独OSRAM Opto Semiconductors社、オランダのRoyal Philips Electronics社など、従来の電球メーカーを含む民間の研究所は、当面の目標に力を入れている。台湾のSemiconductor Lighting Industry Associationの会長を務めるYung S Liu博士によると、40lm/Wを超える効率を持つ市販の白色LEDは2005年の末までに、50lm/Wは2010年までに登場するという。
 米Lumileds Lighting社と米Agilent Technologies社から成るチームは、発光効率が100lm/Wを超える狭スペクトラム素子を報告している*2)
 LEDの最初の商用適用例である表示ランプに特化した多くの小規模な半導体会社もまた、高輝度LEDのためのプロセス開発と素子設計に積極的に取り組んでいる。これらの中の最大手がLumileds Lighting社である。同社の製品「Luxeon」を自動車分野に供給することで、2004年11月にRoyal Philips Electronics社と業務提携の発表を行っている。初期の最も大きいOEM供給の1つとなる。
 最近の研究開発の動向は新しいLED素子やそれらを駆動するパワーICに限定されていない。高輝度LEDを適用する際の課題の1つが仮想点光源からの光を過度の減衰なしに必要な場所に配光することである。拡散はLEDインジケータや白熱電球では一般的で効果的な手法だが、いずれも高効率光源を製品化していない。投射光を必要とする応用ではフレネル・コリメーターを使用してきたが、最近、直交格子領域での均一な配光を必要とする応用のために、減衰を抑える技術が現れた。米Lumitex社は「Luxeon III Star」や「Luxeon V」などの高輝度LEDやコリメーターレンズ、光ファイバー束、Lumitex社の光ファイバー織物パネルを組み合わせて「Light Engine」を作った(図A)
 正確な半径で光ファイバーを“よる”と被覆加工をひっかいたり、へこませたり、削り取ったりすることなく“より”の長さに沿って均一な配光の出口を作れる。「Light Engine」はそれほどぴったりした名前ではないがCCFL*に必要な起動動作も不要であり、衝撃にも強く、白熱電球に伴う発熱や色の変化のない高輝度の放射面を提供する。Lumitex社は現在この技術を3インチ×5インチのパネルで10米ドル以上のOEM数量価格で商品化しつつある。

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用語解説 / 会社情報
【CHMSL】
center, high-mount stop light
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【LOD】
LED-opendetection
LEDオープン検出
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【TEF】
thermal-error flag
サーマルエラー・フラグ
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【CCFL】
cold-cathode fluorescent lamps
冷陰極管
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*1)参考文献
“Development of High-Efficiency Solid State Lighting,” US Department of Energy,
http://www.eere.energy.gov/buildings/tech/lighting/solidstate.html
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*2)参考文献
Ochiai-Holcomb, Mari, et al, “High-power truncated-inverted-pyramid (ALxGA1-x) 0.5ln0.5P light-emitting diodes,” Proceedings of the International Society for Optical Engineering, Volume 3938, p.77
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