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designideas
2004年9月号
白色LEDを64段階に対数調光する回路

ウィリアム・ハッデン 米マキシム・インテグレーテッド・プロダクツ社
William Hadden Maxim Integrated Products, Inc.
 図1は白色LED*を対数関数で調光する回路である。携帯型機器向けに設計した。3.3V単一の電源供給で4個もの白色LEDを駆動できる。チャージ・ポンプ方式の白色LED駆動用IC(IC3)とオペアンプIC(IC2)、デジタル・ポテンショメーターIC(IC1)を組み合わせることで、各LEDに供給する駆動電流の合計値を1m〜106mAの範囲で、1dBステップ、64段階に設定する機能を実現した。
 IC3は、SET(B4)端子に流れる電流(ISET)を一定の利得で増幅した大きさの電流で各LEDを駆動する。具体的には、各LEDの駆動電流をILEDとするとILED=(219×ISET±3%)になる。ISETを変化させればILEDも変化する。つまりLEDの輝度を調整できるわけだ。SET端子の電位はIC3の内部回路によって常に0.6Vに保持されている。従って図1では、抵抗R5の左側端子(IC2の4番端子側の端子)の電位を変化させればISETを変化させられる。
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 実際には、オペアンプIC(IC2)とデジタル・ポテンショメーターIC(IC1)を使って、R5の左側端子の電位を設定した。ここでIC2は差動増幅回路として機能する。すなわちIC1のハイサイド(H1)端子とワイパー(W1)端子の電位差にある利得を乗じた電圧を出力し、R5の左側端子の電位を設定する役割を担う。
 IC1のW1端子とローサイド(L1)端子間の抵抗値をゼロに設定するとISETが最小になり、LED駆動電流は最小値に設定される。つまり各LEDの輝度が最小になる。各LEDに流れる駆動電流の最大値(ILED(DESIRED))は、R5の値によって調整可能である。すなわちR5=219×0.6/ILED(DESIRED)とすればよい。図1ではR5に5kΩを選択した。
 今回採用したデジタル・ポテンショメーターICは、H1端子とW1端子の間の抵抗値を1dBステップで64段階に設定できる。このため、簡単にLEDの対数関数による調光を実現できた。実際にIC1の抵抗値を設定するときは、設定値を内蔵のシフト・レジスターに16ビットのデジタル・データとして書き込む。書き込みは3線式シリアル・インターフェースを介して行う。まずリセット信号入力(/RST)端子の論理レベルを高レベルに設定する。続いて16ビットの設定データをLSB*から順にデータ入力(D)端子に入力する。クロック信号入力(CLK)端子にパルス信号を印加するごとに1ビットの設定データがレジスターにストアされる仕組みである。
 IC1には2回路のポテンショメーターが内蔵されている。ただし図1ではこのうち1回路だけしか使用していない。従って16ビットの設定データのうち、LSBから数えて8ビット(ビット0〜7)に設定する値は1でも0でも構わない。9ビット目以降の6ビット(ビット8〜13)によってハイサイド(H1)端子とワイパー(W1)端子の間の抵抗値が決まる。すなわちこの6ビットの値に応じて抵抗値が対数関数で変化する。図2に、ポテンショメーターICへの設定データ(ビット8〜13)値と各LEDに流れる駆動電流との関係を示した。
 15番目のビット(ビット14)に1を書き込むと、ビット8〜13の値にかかわらず、ワイパー端子とローサイド(L1)端子間の抵抗値がほぼゼロに設定される。このときR5の左側端子の電位は約0.599Vになり、LEDに印加される駆動電流は最小になる。なお、16番目のビット(ビット15)の値は1でも0でも構わない。実際には16ビットすべてをレジスターにストアした後、/RST端子の論理レベルを低レベルに変化させることで設定データが反映され、LEDの輝度が変化する。

用語解説 / 会社情報
【LED】
light emitting diode
発光ダイオード
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【LSB】
least significant bit
最下位ビットのこと
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